ホモサピエンスとネアンデルタール人

 55,000年程前の地球には、ホモサピエンスとネアンデルタール人の2種の人類が存在していました。  その後、ホモサピエンスは地球の支配者となり、ネアンデルタール人は滅びます。  社会の教科書に記載されている原始人がマンモスと戦っている姿は、ホモサピエンスではなく、ネアンデルタール人です。  ネアンデルタール人は身長が2m近くもあり、脳の大きさもホモサピエンスより10%程大きく、頭の構造から会話も可能であったと推測されています。  つまり、ホモサピエンスよりもネアンデルタール人の方が優れた存在でした。  では、優れているはずのネアンデルタール人がなぜ滅んだのでしょうか。  1つの仮設として、ネアンデルタール人が2~4人程度の家族単位で生活していたことが挙げられます。  家族単位での生活であるため、他の家族との交流は無いに等しかったはずです。  すると、その家族が得た知識や経験等の知恵は、その家族内にしか伝わりません。  対するホモサピエンスは、家族以外の10~100人程度で生活していました。  この数となると、その集団で得た知恵は他の集団にも伝わり、さらに改良が加えられていきます。  その証拠にネアンデルタール人の史跡等で発見された道具は数千年から数万年の間で大きく変化はしていませんが、ホモサピエンスの道具は丸い物から鋭利な物に変化をしています。  家族単位のみで生活することが進化や成長を妨げる要因となりました。  これを考えると、10代や20代で家を飛び出し、1人暮らしを始めたり、新たな生活にチャレンジすることは自然の摂理に合った行動であるといえます。  家族という近しい関係のみから飛び出すことを迫られた弱者ホモサピエンスが生き残った結果からは、私達が生きる上での知恵が含まれているように感じます。