「遅かったな傑。いや、早い方か。都内に、いくつ盤星教の施設があるって話だもんな。」
「‥‥悟‥だよな?」…何があった…!?
「硝子には会えたんだな。」
「ああ。治してもらった。私は、問題ない。いや、私に問題がなくても仕方ないな。」
「俺がしくった。オマエは、悪くない。」
「‥戻ろう。」
「傑、コイツら、殺すか?今の俺なら、多分何も感じない。」
「いい。意味がない。見た所、ここには一般教徒しかいない。呪術界(こちら)を知る主犯の人間は、もう逃げた後だろう。懸賞金と違って、もうこの状況では言い逃れはできない。元々問題のあった団体だ。じき解体される。」
「意味ね、それ本当に必要か?」
「大事なことだ。特に、呪術師にはな。」
『呪術廻戦』五条悟と夏油傑の会話です。
♦多過ぎる情報が、私達の判断を狂わせる
☆集中力を高めたい
★限られた時間を有効に使いたい
☆最適な意思決定をしたい
仕事で結果を出したいと思っている人の、共通の思いです。
ー注意力を妨げる要素は出来るだけ排除したいのにも関わらず、現実には注意力を妨げる環境に身を置いているー
ー多過ぎる情報の所為で、人が非合理的な行動をしてしまうー
心理学では、この状態を「情報オーバーロード」と表現しています。
♦あなたは、1日に何回メールを確認していますか?
最新の研究によれば、エンジニア・コンサルタント・金融アナリスト等の専門知識を基に知的労働をする「ナレッジワーカー」は、少なくとも1日に50回、多い人だと1日に100回以上メールチェックをしているという結果が出ています。
メールチェックの回数は、減らした方がいいです。
その方が、集中力が途切れませんし、生産性が上がるからです。
この事を理解しているにも関わらず、多くの人が、何回も何十回も何百回も、メールボックスを開いてしまっています。
驚く事に、メールの85%は、2分以内に開封されているという研究結果も出ています。
実際、マイクロソフトの研究により、メールのチェックにより、仕事の生産性が下がる事が示されています。
☆元の仕事に戻るまで、24分掛かる
受信メールにより、仕事を中断すると、元の仕事に戻るまでに平均24分掛かる事が、判明しました。
他の研究では、会社の幹部の80%が「情報が多過ぎて、意思決定に支障をきたしている」と答えています。
「今までマニュアルでやってたのを、オートマにした。呪力の強弱だけじゃなく、質量・速度・形状からも、物体の危険度を選別できる。」
「毒物なんかも選別できればいいんだけど、それはまだ難しいかな。これなら最小限のリソースで、無下限呪術を、ほぼ出しっぱにできる。」
「出しっぱなんて、脳が焼き切れるよ。」
「自己補完の範疇で、反転術式も回し続ける。いつでも新鮮な脳を、お届けだ。」
…悟は、最強に成った…
「傑、ちょっと痩せた?大丈夫か?」
「ただの夏バテさ。大丈夫。」
「ソーメン食い過ぎた?」
…任務も全て1人でこなす。硝子は、元々危険な任務で、外に出ることはない。必然的に、私も1人になることが増えた…
…その夏は、忙しかった。昨年頻発した災害の影響も、あったのだろう。蛆のように、呪霊が湧いた…
『呪術廻戦』五条悟と夏油傑の青い春の記憶です。
♦ネイマールの脳は、ドリブルをする時に、あまり活動していない
脳情報通信融合センターが、ネイマールを含む7人の被験者に、様々なフェイント動作を頭の中でイメージをして貰ったり、実際に足を動かして貰い、脳の活動を測定した実験があります。
すると、驚くべき結果が、出ました。
ネイマールの脳は、脳の活動領域の活動が、他の被験者と比較して、小さかったのです。
普通に考えれば、サッカーをしている時のサッカー選手の脳の活動領域は大きいものであると、想像します。
しかし、結果は、その逆でした。
ネイマールの脳は、様々なフェイント動作の運動プログラムをあらかじめ持っていて、これらを状況に合わせ、選択したり、組み合わせたりする事が、マニュアルではなく、オートマで出来るようになっているのです。
マニュアルではなく、オートマである為、脳の活動領域が、小さいのです。
よりレベルの高いスポーツ選手程、その脳は、効率的に働いており、無駄のない正確な身体の動きに繋がっているのです。
練習をする事の真の目的は、脳の活動領域を少なくし、脳をより効率的に働かせる事に、あります。
…祓う。取り込む。その繰り返し…
…祓う…
…取り込む…
…皆は、知らない。呪霊の味。吐瀉物(としゃぶつ)を処理した雑巾を丸飲みしている様な…
…祓う…
…取り込む…
…誰のために?…
…あの日から、自分に言い聞かせている。私が見たものは、何も珍しくない。周知の醜態…
…知った上で私は、術師として、人々を救う選択をしてきたはずだ…
…ブレるな。強者(じゅつし)としての責任を果たせ…
「猿め‥。」
『呪術廻戦』夏油傑の脳内言葉と、零れ落ちた本音です。
♦スティーブ・ジョブズは、黒いタートルネックだけを着ていた
では、どのようにして「情報オーバーロード」から、抜け出せばいいのでしょうか?
1つの方法として「そもそも選ばないようにする」という方法があります。
☆ジョブズは、黒いタートルネックだけを着ていた
★オバマ元大統領は、3着しかスーツを持っていない
☆マーク・ザッカーバーグは、服装をパターン化している
上記の3人は、服装をあらかじめ決めておく事で「そもそも選ばない」という方法を、選択しています。
些細な事は選択せずに済む仕組みを作っておけば、その他の重要な事で「情報オーバーロード」に陥る可能性を、減少させる事が出来ます。
服装選びに時間を掛けない事で、脳に余裕が出来、もっと大切な事に、脳を割く事が出来るようになるのです。