「明日に希望を持った者だけに絶望があるんだ 何かを信じた者だけに裏切りはあるんだ 勇気だけに与えられた名誉の負傷とでも言うのか それにしてはずいぶんと割に合わないな」
RADWIMPS『億万笑者』の歌詞です。
私は、10代の頃から三英傑では、家康を最も好んでいましたが、昨今のビジネス書では家康を賞賛するものが多くなり、家康に対となる悪い例として信長を挙げるものも多くなっています。
天邪鬼な私は、そうなると信長を庇いたくなります。
信長は、極悪非道で悪いサイコパスの典型のような面もありますが、もちろん信長とはそれだけの人物ではありません。
たとえば、信長は家臣の謀反を聞いても、すぐに信じようとはせず、常に驚いています。
そして、すぐに報復はせず「不足があるなら言いなさい。聞いてやるから。」等と意思表示をし、譲歩する姿勢をみせます。
振り返れば、信長程、裏切りにあっている武将も類を見ません。
浅井長政、荒木村重、松永久秀、最期には最も信頼していた光秀にも裏切られます。
とことん信じたからこそ裏切られる。
私は、ここに極悪非道も悪いサイコパスも感じません。
信長の裏表のない真っすぐな性格が垣間見えるようで、可愛げすら感じてしまいます。
信長の思いが強過ぎるから、裏切りにあうのかもしれません。
いずれにせよ、数々の裏切りが信長を極悪非道、悪いサイコパスにしていった一面はあり、信長をただの悪い例として取り上げる事はあまりに稚拙であると感じます。
歴史を点ではなく、線で結び付けると、その出来事の間にある、その人物の心象を捉える事が出来、自分にしかない信長像を描く事が出来ます。