俺は、俺が気持ちの良いバレーがしたいんです6

 

 

 「血と痰が肺に溜まるので、吸い続けないと窒息するでいス。心臓も電気で、無理矢理動かしている状態でいス。」

 「モモ!」

 「脱げよ、タコ野郎!!テメェも、タコと同じなんだろ!!本性見せろ、クソ野郎!!」

 「モモ、ありがとう。ありがとう。」

 「の野郎ぉ!!」

 

 「モモさん!!落ち着くでいス!!どうしたんでいスか!!」

 「ウチを襲った野郎が、バモラをスパイとして、送ったって言ってたんだよ!!実際、あのタコスーツから、バモラの玉と同じヤツが出てきた!!本当は、言葉もわかってんだろうが!!本性見せやがれ!!」

 「が!!!」「モモさん!!」

 

 「待てこの野郎!!」

 「消えうせろ!!テメェの面なんか、二度と見たくねぇ!!次テメェを見かけたら、容赦しねぇからな!!絶対にウチらに近づくなよ!!あのタコみてぇに、ブチ殺してやるからな!!とっと消えろ!!ムカつくんだよ!!この野郎‥!!ボケがぁ!!」」

ダンダダン 第88話 - 無料読み - Manga Jikan

 

  『ダンダダン』シャコ星人・バモラ・モモの会話です。

 

 

 

  ♦「自分の内面」に興味があるから「他人の内面」にも興味がある

 

 「傾聴力」

 最近は、ビジネスの世界でも注目されている力ですが「傾聴」とは、単に、話を聞く事ではありません。

 

 「傾聴」とは、相手の気持ちを聞き取り、言葉のやり取りの中で、相手がその気持ちに至った経緯を捉えるを言います。

 

 「傾聴力」がある人は「人の内面」に、興味がある人です。

 興味がなければ、じっと耳を傾ける事は、出来ません。

 そして「人の内面」に興味のある人は、そもそも「自分の内面」に、元々興味がある人です。

 

 「内向型」は「自分の内面」への探求心が強い為、必然的に「他人の内面」にも興味を持ちやすい傾向にあります。

 その結果「内向型」の人は「傾聴力」が高い人が多いのです。

 

 

 「傾聴力」聴く力の重要性は、ここ数年間書籍等でも取り上げられるようになってきていますが、本来は「内向型」の人に長けた能力です。

 「自分の内面」に興味があるから、自分が成長する事にも、興味がある。

 

 私は、大学時代国内外問わず、時間さえあれば、様々な場所に旅行に行きましたが、その理由は「○○に行きたい」ではなく「この経験をした後の自分の変化」に興味があったからです。

 

 自分が成長していく為には、自分の人生経験だけでは足りません。

 だから「内向的」な人は、本を読み、映画を鑑賞し、アニメを観る事で、自分以外の人生を経験します。

 「自分以外の人の内面」に興味がある事も、これと同じ理由です。

 

 

 

 「バモラは?あのコは、どうしたの?」

 「逃げた。ていうか、ウチが追い出した。」

 「は!?」

 「どういうこと?バモラちゃんがなに?」

 「あいつらのスパイだったの。バモラのおかげで、地球を見つけたって。バモラは、先行部隊だって。くそったれ‥。」

 「あのクソ女ぁ!!やっぱりね!!私は、全然信用してなかったわ!!」

 

 「でも、言葉わかんないじゃん!バモラちゃんが、言ってたわけじゃないんでしょ!?」

 「あんた、いつまであいつの肩を持つわけ!?女たらしも、ここまでくると笑えない。」

 「まだ、わかんないじゃんてこと!」

 「じゃあ、ジジは、ウチが嘘ついてるって思ってんだ。」

 「いや、そーいうんじゃなくて。」

 「ウチは、聞いたの!!直接!!左肩ぶっ刺されながらね!!」

 「ちょっと待ってよ!!あいつらが、ちゃんと言葉理解してたかなんて、わかんないじゃん!!違うニュアンスで、しゃべってたかもしれないし。」

 

第63話]ダンダダン - 龍幸伸 | 少年ジャンプ+

 

  『ダンダダン』アイラ・モモ・ジジの会話です。

 

 

 

  ♦「傾聴力」を発揮する

 

 では「傾聴力」に優れた「内向型」が、さらに「傾聴力」を発揮する為には、どうしたらいいでしょうか?

 

 あなたも、日常生活の中で、他人の大事な話を聞く機会があるでしょう。

 

  ☆会社の人間関係の悩み

  ★退職・転職の相談

  ☆子どもの進学先の相談

 

 そこまで深刻でなくとも、ちょっとした愚痴を聞く機会は、毎日のようにあります。

 そのような時、ただ「聞く」のではなく「聴く」事が出来るでしょうか?

 聴き方に正解はありませんが「傾聴力」を発揮するのに有名なテクニックとして「ロジャーズの3原則」があります。

 

 

  ①自己一致

  ②共感的理解

  ③無条件の肯定的配慮

 

 

 ①自己一致は、相手とあなたが見ているものを、一致させる事です。

 相手が話をする中で、自分が理解出来ていない事が何かを確認し、それを埋めていきます。

 理解出来ない部分は、そのまま聞き返したり、相手のフレーズを繰り返したりします。

 これにより、相手の真意を確認していきます。

 

 

 ②共感的理解は、あなたが、相手の立場に立ち、共感を示す事です。

 相手の立場になって聞く事で、あなたと相手との間に「思った事を素直に話していい」という雰囲気を作る事が出来ます。

 同じ視点に立つ事で、信頼関係も、強調する事が出来ます。

 

 

 ③無条件の肯定的配慮は、自分の善悪や好き嫌いの感情に関係なく、相手の言葉を、1度全て承認する事です。

 肯定的な関心を持ちながら、相手の話を聴くのです。

 どのような状況においても、相手を支持する姿勢を見せていきます。

 相手が安心して、話せる空間を作るのです。

 

 

 この続きは、また後程。