「血と痰が肺に溜まるので、吸い続けないと窒息するでいス。心臓も電気で、無理矢理動かしている状態でいス。」
「モモ!」
「脱げよ、タコ野郎!!テメェも、タコと同じなんだろ!!本性見せろ、クソ野郎!!」
「モモ、ありがとう。ありがとう。」
「の野郎ぉ!!」
「モモさん!!落ち着くでいス!!どうしたんでいスか!!」
「ウチを襲った野郎が、バモラをスパイとして、送ったって言ってたんだよ!!実際、あのタコスーツから、バモラの玉と同じヤツが出てきた!!本当は、言葉もわかってんだろうが!!本性見せやがれ!!」
「が!!!」「モモさん!!」
「待てこの野郎!!」
「消えうせろ!!テメェの面なんか、二度と見たくねぇ!!次テメェを見かけたら、容赦しねぇからな!!絶対にウチらに近づくなよ!!あのタコみてぇに、ブチ殺してやるからな!!とっと消えろ!!ムカつくんだよ!!この野郎‥!!ボケがぁ!!」」
『ダンダダン』シャコ星人・バモラ・モモの会話です。
♦「自分の内面」に興味があるから「他人の内面」にも興味がある
「傾聴力」
最近は、ビジネスの世界でも注目されている力ですが「傾聴」とは、単に、話を聞く事ではありません。
「傾聴」とは、相手の気持ちを聞き取り、言葉のやり取りの中で、相手がその気持ちに至った経緯を捉えるを言います。
「傾聴力」がある人は「人の内面」に、興味がある人です。
興味がなければ、じっと耳を傾ける事は、出来ません。
そして「人の内面」に興味のある人は、そもそも「自分の内面」に、元々興味がある人です。
「内向型」は「自分の内面」への探求心が強い為、必然的に「他人の内面」にも興味を持ちやすい傾向にあります。
その結果「内向型」の人は「傾聴力」が高い人が多いのです。
「傾聴力」聴く力の重要性は、ここ数年間書籍等でも取り上げられるようになってきていますが、本来は「内向型」の人に長けた能力です。
「自分の内面」に興味があるから、自分が成長する事にも、興味がある。
私は、大学時代国内外問わず、時間さえあれば、様々な場所に旅行に行きましたが、その理由は「○○に行きたい」ではなく「この経験をした後の自分の変化」に興味があったからです。
自分が成長していく為には、自分の人生経験だけでは足りません。
だから「内向的」な人は、本を読み、映画を鑑賞し、アニメを観る事で、自分以外の人生を経験します。
「自分以外の人の内面」に興味がある事も、これと同じ理由です。
「バモラは?あのコは、どうしたの?」
「逃げた。ていうか、ウチが追い出した。」
「は!?」
「どういうこと?バモラちゃんがなに?」
「あいつらのスパイだったの。バモラのおかげで、地球を見つけたって。バモラは、先行部隊だって。くそったれ‥。」
「あのクソ女ぁ!!やっぱりね!!私は、全然信用してなかったわ!!」
「でも、言葉わかんないじゃん!バモラちゃんが、言ってたわけじゃないんでしょ!?」
「あんた、いつまであいつの肩を持つわけ!?女たらしも、ここまでくると笑えない。」
「まだ、わかんないじゃんてこと!」
「じゃあ、ジジは、ウチが嘘ついてるって思ってんだ。」
「いや、そーいうんじゃなくて。」
「ウチは、聞いたの!!直接!!左肩ぶっ刺されながらね!!」
「ちょっと待ってよ!!あいつらが、ちゃんと言葉理解してたかなんて、わかんないじゃん!!違うニュアンスで、しゃべってたかもしれないし。」
『ダンダダン』アイラ・モモ・ジジの会話です。
♦「傾聴力」を発揮する
では「傾聴力」に優れた「内向型」が、さらに「傾聴力」を発揮する為には、どうしたらいいでしょうか?
あなたも、日常生活の中で、他人の大事な話を聞く機会があるでしょう。
☆会社の人間関係の悩み
★退職・転職の相談
☆子どもの進学先の相談
そこまで深刻でなくとも、ちょっとした愚痴を聞く機会は、毎日のようにあります。
そのような時、ただ「聞く」のではなく「聴く」事が出来るでしょうか?
聴き方に正解はありませんが「傾聴力」を発揮するのに有名なテクニックとして「ロジャーズの3原則」があります。
①自己一致
②共感的理解
③無条件の肯定的配慮
①自己一致は、相手とあなたが見ているものを、一致させる事です。
相手が話をする中で、自分が理解出来ていない事が何かを確認し、それを埋めていきます。
理解出来ない部分は、そのまま聞き返したり、相手のフレーズを繰り返したりします。
これにより、相手の真意を確認していきます。
②共感的理解は、あなたが、相手の立場に立ち、共感を示す事です。
相手の立場になって聞く事で、あなたと相手との間に「思った事を素直に話していい」という雰囲気を作る事が出来ます。
同じ視点に立つ事で、信頼関係も、強調する事が出来ます。
③無条件の肯定的配慮は、自分の善悪や好き嫌いの感情に関係なく、相手の言葉を、1度全て承認する事です。
肯定的な関心を持ちながら、相手の話を聴くのです。
どのような状況においても、相手を支持する姿勢を見せていきます。
相手が安心して、話せる空間を作るのです。
この続きは、また後程。