「普通って何だろうなあ。ルド、知ってるか?下界人の中には、天界から降るゴミを天の恵だと崇め奉る人間もいるんだ。」
「腐りきった生ゴミだろうと、骨を貫き肉を潰す廃材だろうと、それが恵だと受け入れ心酔し、強要する。傍から見れば異常でも、麻痺すれば日常。そして、常識となり、抗えば異端となる。」
「薬になる常識もあるだろう。だが、狂った奴が作り出した常識は、気付かれずに蝕み続ける猛毒だ。きっかけが無いと、誰が猛毒にかかっているかわからない世の中。手っ取り早く猛毒による幻覚から一瞬でも引き戻す方法がある。」
「衝撃を与える。衝撃は便利だ。強制的に人の内側を引き出せる。お前も過去引き出されたろうジャバーによる衝撃で。」
『ガチアクタ』ジャバーの言葉です。
仕事の中で「何故、この人はこんな事を言うのだろう?」という人に出会ってしまう事があります。
私だけではなく、皆さんも、必ずそのような人に出会うと思います。
たとえば、認定調査等でその意味を理解しようともせずに大声で怒り出す人・自分が遅刻をしてきたのにも関わらず何故か怒っている人・今の生活は自分と息子が積み重ねてきた結果であるにも関わらずその原因を他者とし他者を責め続ける人等です。
自分が悪いのではないかと感じているにも関わらず他者を責めてしまう・お金がなくゴミ屋敷にも関わらず買物をやめられない・現在起こっている事の理解が出来ない自分の頭の悪さが原因だとわかっているのに他者に大声で怒る事で紛らわそうとする。私は、このような行為を自己破壊的行為と呼んでいます。
一部、本当に自分が悪いとも、お金がないとも、頭が悪いとも思っていないバカも存在しますが、そのような人は今回除外します。
自己破壊的行為は、心の奥底に秘めた願いを満たしたいのに、意識がそれを拒否している時に生じます。
人間関係を、妨害する人がいます。
本当は自分自身を知ってもらいたいと思っているのに、その感情に気付いていない為、自分の都合の良い事を言ってくれない相手を責めだします。
良い人とは、大抵の場合、都合の良い人の事を指します。
カウンセリングで、心と向き合う事を妨害する人もいます。
心と向き合う事を妨害すれば、感情を味わう必要がなく、楽だからです。
心の中の自分の声を、妨害する人もいます。
自分を信じてしまったら、自由を信じて世界に飛び出してしまい、リスクを冒すからです。
そのせいで、危険な目に遭う可能性があるのなら、心の中の声を無視した方がいいと考えます。
自己破壊的行為は、脳や身体が何も考えずに済むような楽な対処法の1つでしかありません。
ただ、本人にとっては楽であっても、その本人に関わる周囲の人は、その人の自己破壊的行為に、振り回され、心を傷つけられます。
自己破壊的行為は、実際に問題を解決してくれません。
単に自分の欲求を麻痺させて、一時的な安堵感を味わうだけです。
自己破壊的行為は、誰の中にも存在します。
異なるのは、それを否定し続けて見ない振りをするか、それを認め向き合いながら対処していくかだけです。
どちらの人生を選択するのかは、あなた次第です。
時折、自己破壊的行為を繰り返し、家族や友人との縁も切れ、仕事も続けられず、生活保護を受給し、また今日も自己破壊的行為を繰り返しているにも関わらず支援を求め続ける人の方が楽なのかもと思う事もあります。