合格だ。会話が必要なのか4

 

 

 「君は私の魔法(ひみつ)を知ったとしても、一生誰にも言うことはない。」

 「だから、君にだけは教えよう。この私が、人類最強たる所以を。私には、未来が見えるのだ。」

 

 「今から一年後の未来に私は、北部高原の地で全知のシュラハトと七崩賢に討たれ、命を落とす。志半ばで、私は死ぬのだ。」

 「気に病む必要はない。仮に君が付いてきたとしても、私の死という未来自体は、変わらない。」

 

葬送のフリーレン】称えよッ!!!!南の勇者の英雄譚を!…という第63話感想(訂正あり) - RisingForce-Zwei

 

 「近いうちに、君の元に若い勇者が訪れる。世界を救うのは彼だ。実に、不本意ながらな。君は、その青年達と共に、旅に出て、魔王を倒すんだ。」

 「そうなるとは思えないけど。」

 

  『葬送のフリーレン』南の勇者の言葉と、フリーレンの言葉です。

 

 

 

  ♦相手が会話に参加し続けるようにする。それが、あなたの唯一の仕事

 

 

  ②E:見通し-未来を見せる

 

 私達の脳は、この先の出来事を知りたがります。

 「先行きが見えない」事が最も私達の心理状態を揺らがす事は、コロナウイルスを経験した現代を生きる私達は、痛感したはずです。

 

 あなたが持つべき指針は「未来を見せる」事です。

 これに伴う課題は「これから進む道を照らし出して、不可解な点を取り除く」事です。

 

 この為に、相手が現在地を常に確認出来るように、小さな道標を作りましょう。

 過程(プロセス)を隠して、相手に凄いと思わせるのではなく、積極的に過程(プロセス)を見せていくのです。

 

 

 

  ☆「ここで、1つ質問をします。」

  ★「お話を一旦中断させて、現在の議論がどこにあるのか確認しましょう。」

  ☆「議論が進んでいます。では、ここからゴールに向けて、どのように進んでいきましょうか?」

 

 これらの言葉を活用し、相手の脳が現在何について話しているのか、そして、未来はどこに向かえばいいのかを知るきっかけを提供していきます。

 

 

  ☆「30分程で終了する予定です。」

  ★「これから5分掛けて、真の課題を見つけていきましょう。」

  ☆「アイデアを3つ出しましょう。」

 

 時間や数を使う事も、有効です。

 また、話を明確にする為の質問もしていきましょう。

 あなたが話の筋が見えないと感じたのであれば、それを感じているのは、あなただけではありません。

 話を明確にする質問をすれば、会話に参加している全員が助かります。

 

 

 

 「会えばわかる。」

 「彼は、君の人生を変えるぞ。」

 

 「さて、もう行くとしよう。一つだけ、頼み事をしていいか?」

 「何?」

葬送のフリーレン』② すごい力がある事を千年もの間、隠す。これからも。 | 守口市ピアノ教室セシリア ~日本作曲家協議会会員 作曲家・もりやみつよ

 

 「その青年に出会ったら、伝えてくれ。道は、必ずこの私が切り開くと。人類最強であるこの南の勇者が。たとえ、私の偉業が歴史の陰に埋もれようとも。」

 

  『葬送のフリーレン』南の勇者とフリーレンの会話です。

 

 

 

  ♦知識は何よりも宝になる。そして、重荷にならない。生きていくための力だ

 

 

 上記のような「TERA指数」を高める言動や手法に、抵抗感を感じませんか?

 私は、感じます。

 

 その抵抗感の理由を知る事から、始めましょう。

 どのような言動にも「メリットとデメリット」が、存在します。

 

 当然、相手に「未来を見せる」事にも、デメリットは存在します。

 

 

 私は、複数の人でグループワークをしたり、会議をする事が嫌いです。

 理由は、2つ。

 議論にならない事と、私が脳内で考えていた以上の結論に辿り着く事が殆どない事です。

 

 私の仕事柄なのか、殆どの人の話はその人の経験のみを基礎(ベース)にした、その人の感想です。

 感想には、良いも悪いもありません。

 感想自体が悪い事ではありませんが、感想に行きつく過程(プロセス)に、データや数字・定義等が含まれていなければ、議論になりません。

 

 話の進行具合を常に見せ、会話を議論の場、時には力を出し合う場にしていく。

 これにより、あなたの優秀さを周囲の人が気付く機会は減り、そればかりか、あなたがそのような舞台(ばしょ)を用意しても、議論にならない事の方が多いでしょう。

 

 ただ、ここを意識して挑戦をする事と、意識せずに挑戦しない事には、大きな差が生じます。

 どうせやるのであれば、挑戦する方を、私は選択したいです。

 

 

 

 

 「デンケン。」

 「‥ああ。すまない。眠っていたようだ。」

 

 「その勲章、また出世したんだ。おめでとう。」

 「ああ。これで恩賞が出る。俺達みたいな辺境貴族には、有り余るような莫大な金が。それがあれば、君も死なずにー。」

 

葬送のフリーレン 11 | 山田鐘人 アベツカサ | 【試し読みあり】 – 小学館コミック

 

 「‥どうしたの?」

 「‥そうか。これは夢なんだな。遠い昔、この勲章を受け取った日のことは、よく覚えている。すべてが報われた気がしたんだ。俺は、翌日の早朝に馬車でヴァイゼに帰るつもりだった。」

 

 「だが、叙勲式の晩に、使者から君の訃報を受けた。レクテューレ。俺は、君の死に目には会えなかったんだ。」

 「俺は、こんな物のために、金のために頑張ってきたわけじゃない。‥でも、たとえ夢の中でも、最期に君に会えて良かった。」

 

  『葬送のフリーレン』デンケンの夢の中の物語です。

 

 

 

  ♦最もうまく話せる事と、最善のアイデアを持っている事との間に、相関関係はない

 

  ③R:地位-引き下げる

 

 あなたは、周囲の中で、どのような地位にいるのでしょうか?

 私達の脳は、周りと対等または周りの人よりも上の地位にいたがるという特性があります。

 あなたも、低い地位よりも、高い地位を望むのではないでしょうか?

 

 この続きは、また後程。