合格だ。会話が必要なのか?2

 

 

 …うちには、点を獲れる奴がいる。俺が30点も40点も入れる必要はない…

 …オレは、チームの主役じゃなくていい…

 

オレはチームの主役じゃなくていい」

 

  『SLUM DUNK』魚住の脳内言葉です。

 

 

 

 

  ♦相手が会話に参加し続けるようにする。それが、あなたの仕事

 

 困難な状況になると、脳は、逃げ道を探し始めます。

 人の脳は、生存競争を勝ち抜く為に、悲観的に作られています。

 

 生存を脅かすものはないか、周囲を5秒ごとに無意識のうちに調べ、不安定・不確実なものがあれば、すぐに「危ない。退却。」というように警告を発するように出来ています。

 

  ★闘う

  ☆逃げる

  ★固まる

 

 退却の種類は、上記の3種類です。

 

 現代の日本においては、普通に生活をしていて命の危険を感じるような不安定・不確実な事は、中々生じません。

 しかし、会話において、不安定・不確実な場面に生じる事は、毎日のようにあるのではないでしょうか?

 

  ☆敵対する

  ★参加しない

  ☆閉じこもる

 

 会話における退却の種類は、上記の3つになります。

 

 

 私達は、適切な会話の空間を確保してくれる人がいる事で、初めて、安心して物事を見極め、本当の課題を見出し、生産性を向上させる事が出来ます。

 これは「贈り物」と言える程の貴重な体験となります。

 

 では、どのようにすれば、適切な会話の空間を確保する事が出来るのでしょうか?

 

 

 

 

 …人間の寿命は短いってわかってたのに、なんでもっと知ろうとしなかったんだろう?…

 

人間の寿命は短いってわかっていたのに…なんでもっと知ろうと ...

 

  『葬送のフリーレン』フリーレンの言葉です。

 

 

 

  ♦知識は何よりも宝になる。そして、重荷にならない。生きていくための力だ

 

  ☆仲間:あなたは、私の味方か、敵か

  ★見通し:今後について、私は、知っているか、知らないか

  ☆地位:あなたは、私より重要か、重要でないか

  ★自主性:私は、この件で発言出来るか、発言出来ないか

 

 上記の仲間:Tribe、見通し:Expectaition、地位:Rank、自主性:Autonomyの各英単語の頭文字を取り、上記を「TERA」と呼びます。

 

 

 「TERA」の指標が高い。

 そのような場面ですと、脳は、安全な状況であると判断します。

 

  ①積極的に会話に参加する

  ②脳の最も賢い部分を使う事が出来る

  ③最善を尽くそうと賢明になる

 

 「TERA」の指標が高い場面を作り出す事が出来れば、会話の参加者全員が、成果を得る事が出来ます。

 これは、1対1の会話の場面に限らず、複数の会議やグループワーク等にも活用する事が出来ます。

 

 

 活発な会話を増やす為に、相手が話を続ける事が出来るよう「TERA」を活用していきましょう。

 4つの要素には、それぞれ目指すべき課題と指針があります。

 

 具体的な言葉や行動を駆使する事で「TERA指数」を上げていきましょう。

 

 

 「TERA」は「教えたがり」「助けたがり」「コントロールしたがり」とは、正反対の状況を目指すものです。

 上記のような「アドバイス・モンスター」が現れた途端、相手は、会話から退却する事を考えている事を、肝に銘じましょう。

 あなたが、会話の主役になる必要はないのです。

 

 では、その具体的な言葉や行動とは?

 この続きは、また後程。