「そういえば、フリーレン様って、人助けをするときは、ほぼ毎回報酬をもらっていますよね。」
「ヒンメルが、そうだったからね。」
「意外だな。」
「てっきり、そういうのは受けとらずに、人助けをする人だと思っていました。」
「そうだよね。私も、そう思っていた。」
『葬送のフリーレン』フェルン・フリーレン・シュタルクの会話です。
♦相手が会話に参加し続けるようにする。それが、あなたの仕事
①仲間:あなたは、私の味方か、敵か
②見通し:今後について、私は、知っているか、知らないか
③地位:あなたは、私より重要か、重要でないか
④自主性:私は、この件で発言出来るか、発言出来ないか
上記の仲間:Tribe、見通し:Expectaition、地位:Rank、自主性:Autonomyの各英単語の頭文字を取り、上記を「TERA」と呼びます。
「逃げないんではない。目の前の敵達が、仲間を追わん様に‥敵を逃がさない。」
『ONEPIECE』ガープの言葉です。
①T:仲間
私達の脳には、自分が仲間に囲まれているのかどうかを、知りたがる性質があります。
相手はあなたに対して「あなたは味方か、あなたは敵か」と、目や言葉を使って問いかけてきます。
ここで、あなたを仲間、自分を支えてくれる人であると感じると、相手は、安心します。
まず、掲げるべき指針は「味方になる」です。
これに伴う課題は「仲間意識を高める」事です。
では、2人の間の、どのような障壁を取り除けば良いのでしょうか?
目に見える物理的な障壁は、対処しやすいものです。
しかし、殆どの場合、その障壁は、目に見えない事が多いものです。
さらに、見えない障壁は、見える障壁よりも、より微妙であり、より影響力が強いものです。
では、見えない障壁を取り除く為には、どのような言葉を、選択するべきでしょうか?
「仲間の悪口を言われたと、一国の軍隊を滅ぼした事もある。」
『ONEPIECE』ガープの言葉です。
質問をしましょう。
アドバイス等、一方的に「してあげる」のではなく、相手に話しても貰い、ともに障壁を取り除くために取り組んで貰うのです。
質問の間には、励みになるような言葉を、挟んでいきましょう。
☆「なるほど」
★「素晴らしいですね」
☆「そうですね」
また、機会を見つけて「私達」「我々」等という言葉を、使ってみる事も、お勧めです。
「最近の出来事で、最高だった事は、何ですか?」
このような質問は、特に有効です。
仕事において、相手と親しい関係になる1つのコツは、仕事以外の事柄において、お互いを知る事にあります。
「では、最近の出来事で、最低だった事は、何ですか?」
最高だけではなく、最低を共有する事で、相手との関係は、より深いものになります。
人は、不快な出来事を快適な出来事の4倍記憶しています。
良い出来事よりも、悪い出来事に対し、人が夢中になる事は、あなたも承知の事実でしょう。
★「それは、大変でしたね」
☆「それは、最高ですね」
★「よく頑張りましたね」
ここで、相手が抱いていそうな感情を予想し、その感情を認めるような言葉を、返しましょう。
シンプルな言葉だけで、十分です。
♦知識は何よりも宝になる。そして、重荷にならない。生きていくための力だ
上記のような「TERA指数」を高める事に、抵抗感を感じませんか?
私は、感じます。
その抵抗感の理由を知る事から、始めましょう。
どのような言動にも「メリットとデメリット」が、存在します。
当然、相手に仲間意識を持って貰う事にも、デメリットは存在します。
相手との障壁を取り除けば、あなたの支配力は低下し、序列も失われます。
この為、支配力や序列が必要な仕事の場面においては「TERA指数」を高める事が、仕事の売上・実績・生産性等を低下させてしまう事があります。
また、あなた自身も、あなた自身をさらけ出す必要がある為、あなたも、より無防備な状態となります。
これらの抵抗感を理解しつつも「やってみる」事には、価値があります。
勿論、ネガティブな一面もあり、相手がクソ野郎であった場合、あなたにもリスクが及ぶ可能性が高くあります。
ただ、あなたが「仲間」を意識する事で、相手はより積極的で、より賢くなり、やる気を増していきます。
「流石だな。」
『ONEPIECE』シャンクスの言葉です。
②E:見通し
私達の脳は、この先の出来事を知りたがります。
「先行きが見えない」事が最も私達の心理状態を揺らがす事は、コロナウイルスを経験した現代を生きる私達は、痛感したはずです。
この続きは、また後程。