「‥遊んどるわ。飛雄くん、マジメで頭のカタいイイコチャンやと思っとったのに、1セット(さっき)と違うローテで、遊んどる。」
「1セット落として、2セット目も接戦。しかも、今日2試合目やのに、+a(プラスアルファ)を試しとるんや。合宿からの変わり様はなんやねん。腹立つわー。」
「強いって、自由だ。」
『ハイキュー』侑と日向の言葉です。
♦強いって、自由
強い事は、自由。
さらに、紐解くと、自由とは、自分で様々な選択肢を持つ事が出来る事です。
「何の為に、勉強をするのか?」
「何の為に、お金を稼ぐのか?」
「何の為に、子どもに良い教育を提供するのか?」
これらの答えは、自由になる為=選択肢を持つようになる為です。
「自由」を訓読みすると「自らに由る」や「自分に理由がある」と読む事が出来ます。
つまり「自由」とは好き勝手にやるという事ではなく「自分がやりたい」「意味がある」と思える選択をする事が出来る状態や、選択肢が複数ある中で自分の価値基準により選ぶ事が出来る状態を言います。
このように考えると「自由」の対義語は「他由」となります。
「他由」とは、自分では選びたくないものを選ばされている、または、自分では選びたくないものを選ばざるを得ない状態の事です。
とはいえ、殆どの仕事は「他由」です。
会社に就職した新人は、上司から「これをやって」と言われて、仕事がスタートします。
どのような人も、最初は「他由スタート」です。
しかし、その理由を自分で考え、仮説と検証を繰り返し「やりたい」「意味がある」「こうすればいいのでは?」等と考える事が出来れば「他由」から「自由」に転換出来たと言えます。
「成長する」とは「他由」を減らし「自由」を増やしていく事でもあります。
「選択肢を増やすんです、青井選手。あなたは、絶対‥やるべきです。」
「そのために‥今日の栗林選手のプレーで、すぐに取り入れられるものがあります。それを、よく考えてください。」
『アオアシ』杏里の言葉です。
自由になる=選択肢を増やすには、どうすればいいでしょうか?
まずは「見えているもの(インプット)」を増やす事です。
♦「視差」が生まれる理由
①無知:視点を知らない
②偏見:視点が固定している
③1つの舞台(ばしょ)に留まり過ぎている:視座が固定している
「視差」が、生じる原因です。
上記の3つが「観察力」を鈍らせます。
「知らないものは見えない」が、①です。
「興味のないものは見えない」が、②です。
「新しい事に挑戦しない」が、③です。
では「観察力」を上げるには、どうしたらよいのでしょうか?
①どれくらい多くの情報に接したか
②接した情報のうち、どれくらい吸収出来たか
「観察力」を上げる為の、方法です。
∑入力情報=アクセス情報量×吸収率
100の情報にアクセスに接して、30%吸収出来れば、入力情報は、30となります。
では「アクセス情報」と「吸収率」を上げる為には、どうすればいいでしょうか?
…サッカーにおける「首を振る」は、初歩の初歩で、ユースならずとも教えられていることでしょう…
…ただ、機械的に首を振るのではなく、その本質をプレーに活かせる選手は、わずかです…
…理想は、ボールを受ける直前。首を振ることで、フィールドの状況を一瞬で把握する。また、首を振って周りの選手に「見えてるぞ」と示すことで、敵は奪いに来るのをためらい、味方は安心して連係に参加できる…
『アオアシ』杏里の脳内言葉です。
♦「見えているぞ」というメッセージを出す事で、敵は慄き、味方は信頼する
①アクセス情報量を増やすには、視野を拡げる
②吸収率を高めるには、偏見を減らす
①サッカーにおける視野を拡げる方法は、首を振る事です。
首を振る事で、自分の位置・味方の位置・敵の位置、さらには、1秒後の自分の位置・味方の位置・敵の位置を予測する事が出来ます。
視野を拡げるには「視点」と「視座」をコントロールする事です。
①視点を増やす
②視座を離す
①視点を増やすを、仕事の場面において、考えてみましょう。
★売上目標を追って、値下げにより対応したものの、赤字になってしまった上に、クレームも増えた
ここで、上記の状態になってしまった人は、売上という1つの視点しか持ち併せていませんでした。
☆利益
★お客様からの信頼
☆次の利益への種蒔き
売上目標に加え、上記のように視点を増やす事で、視野を拡げる事が出来ます。
「青井選手には、まっ先にひもといてほしいことがあります。栗林選手は、以前インタビューで、こうおっしゃってました。僕は、いかなる局面でも、どれを選んでも正当となる4つの選択肢を持ち、一つを選ぶ。」
…4つ!?正当を4つ‥4つだって!?4つどころか…
「選択肢なんて‥俺にはない。これぞと思うプレーは‥いつも‥一つだ…」
『アオアシ』杏里の言葉と、葦人の脳内言葉と、言葉です。
次に②視座を離すについて、見ていきましょう。
対象物(視点)の位置から視座を離すと、視野に入って来る情報が増えます。
この続きは、また日程。