「何してんだ、あいつ…!敵わなねえなら、退いて増援待てよ‥!自分が一番わかってんだろ。オールマイトのようにはなれないって。だから、早々に諦めてイカれたんだろ‥いらねー子どもは放ったらかしで、お母さん病むまでおいつめて‥諦めて逃げろよ‥。」
「夏‥理解はできても、納得できないってことあるでしょ?諦めたんじゃないよ。あの人は、誰よりも諦めの悪い人なんだよ。」
「象徴の不在。これが、象徴の不在‥!!」
「てきとうな事言うなや!!どこ見て、喋りよっとやテレビ!あれ見ろや。まだ炎が上がっとるやろうが。見えとるやろうが!!エンデヴァー生きて、戦っとるやろうが!!おらん象徴(もん)の尻っぽ引いて勝手に絶望すんなや!」
「ガチすぎやろ。やめろや。はよ逃げよって。」
「今、俺らの為に、体張っとる男は誰や!!見ろや!!」
「再び空からの映像です。あっ黒の敵(ヴィラン)が‥あっ!!避難先へ!!ああ追っています!しかし、追っています。エンデヴァーーー!!!!」
「おっオ前も再生さイせいも持ちなノか?」
…一緒にするな。こちとら既に、体が動かん!!動かん体を火力で推し出せ。ありがたい!痛みで意識が保てる。倒れてなるものか!霞むこの眼で、勝機を見据えろ!火力を上げろ!!もっと!!更に!!…
「そーゆーとこです。」
…エンデヴァーさん!俺の羽じゃ、破壊力が足りない。けれど、スピードなら互角です。俺ね、見てたんで知ってんですよ…
…本気で超えようなんて人は、一人もいなかった。あなただけですよ。本気で超えようとしてたのは…
…「いや無理でしょ‥どんだけ不器用なんだ。この人は。」…
…羽あらかじめ飛ばしておきました。あなたの火力に俺の羽(スピード)を上乗せする。背中推しますよNo1ー!!…
『僕のヒーローアカデミア』轟家の会話と、テレビ局アナと見ろや君、エンデヴァー(轟炎司)、ホークスの脳内言葉です。
『僕のヒーローアカデミア』(ヒロアカ)が、2024年8月5日完結しました。
私は、2020年7月20日『ハイキュー』完結以来の空虚感に捉われています。
10年もの間、当たり前にあった私の日常が、また1つ終わってしまいました。
あなたの好きな『ヒロアカ』は、どこでしょうか?
私は、上記の単行本21巻、アニメ4期最終話『彼は何故立ち続けたか』が1番好きな『ヒロアカ』です。
『ヒロアカ』は、全世界単行本発行部数が、1億を超えている「億越え作品」です。
歴代発行部数ランキングも13位であり、現在連載がきちんとされている作品で『ヒロアカ』より売れているのは『ONEPIECE』だけです。
作者の堀越さんには、そのような意思は無かったかのように思われますが「JUMPの王道」を貫くその作品は、唯一『ONEPIECE』を本気で超えようとしていた作品だったような気がします。
…『ヒロアカ』がなければ呪術も始まりませんでした。完結おめでとうございます…
『呪術廻戦』作者:芥見下下
…ヒロアカ10年間お疲れ様でした!同じ誌面に載れた事、僕の人生の自慢です!…
『SAKAMOTO DAYS』作者:鈴木祐斗
…当時高校生。17巻の読後感今でも覚えています。ミリオからのOFA100%引き。伝説!!…
『カグラバチ』作者:外薗健
私の『JUMP』の読み方は、まず最初の誌面でグッズ・イベント情報等を見て、次に、最後の誌面で各作品の作者のコメントを読むというものです。
昨日発売の『JUMP』においては、各作品の作者のコメント全てが、完結を迎えた『ヒロアカ』作者:堀越さんと『ヒロアカ』に向けたメッセージでした。
私は、これまでも、多くの作品の完結を『JUMP』で見てきましたが、全ての作者のコメントが、完結を迎えた作者に対するコメントであった事は初めてだったと思います。
私自身、そのコメント欄を読んでいて、涙が零れるという、これまでにない経験をしました。
「僕もなれるかな?」
「ごめんね。」
…ああ違うんだ。違うんだ母さん。あの時、僕が言ってほしかったのは‥。…
「個性がなくても、ヒーローになれますか?個性がない人間でも、あなたみたいになれますか?」
「君は、ヒーローになれる。」
『ヒロアカ』緑谷出来と母の子どもの頃の会話、そして、中学3年生の緑谷出来とオールマイトの言葉です。
この言葉を信じ、現在でも、私は、ヒーローを目指しています。
しかし『ヒロアカ』の本当の魅力とは、上記の様な純粋ピュアな物語だけにあるのではなく、また『鬼滅の刃』に代表されるような敵が敵になった物語だけにあるのではなく、助けられた側の苛立ち・屈辱、追われる側の言葉では表現出来ない気持ち、選ばれなかった側の気持ちという、これまでの漫画では描かれてこなかった人の心理描写にあります。
「かっちゃんのアクスタを5つ下さい。」
「爆豪の缶バッジを、3つ。」
『JUMPSHOP』で、グッズを、求めるファンの声です。
『ヒロアカ』にまだ出逢っていない方は、是非、アニメ『ヒロアカ』1話・2話を観てみてください。
きっと、個性のない緑谷出来(デク)に、心を奪われる事でしょう。
そして、そんなデクに、酷い言動を与え続ける爆豪勝己(かっちゃん)に対し、ネガティブな気持ちを持つと思います。
しかし、断言します。
アニメを観続ける毎に、漫画を読み進める毎に、あなたの推しは「爆豪(かっちゃん)」になります。
過去8回行われているキャラクター人気投票においても、1回目を除き、1位は全て「爆豪(かっちゃん)」になっています。
『ハイキュー』西谷夕『ホリミヤ』仙石翔『葬送のフリーレン』ヒンメルを演じる岡本さんの最もカッコいい声を「爆豪(かっちゃん)」から聞く事が出来ます。
「てめェの憧れの方が正しいってンなら、じゃあ俺の憧れは間違ってたのかよ。」
「まるで全部見下ろしてるような、本気で俺を追い抜いて行くつもりのその態度が、目障りなんだよ!!!」
デクに対するかっちゃんの言葉です。