実力社会2

 「人々は、プロジェクトやアイデアの話をするが、そんなものは存在しない。ただ勝たなければならないのだ。そうでなければ解任されるまでさ。」  ランパードの解任に対するペップの言葉です。  私個人の考えでは、今シーズンは成績が低迷してもランパードに任せ、来シーズンがチェルシーの勝負の年になると考えていました。  高校生の頃は、チェルシーは憎き相手でしたが、ロンドンでスタンフォードに何度も足を運んだ影響か、気づくとチェルシーを応援している自分に驚きました。  昨年末のトゥヘル解任、そしてランパード解任。  昨シーズンチャンピオンズファイナリストになっても、クラブ史上最大のレジェンドでも、現在この瞬間成績を出すことが出来なければ解任される、それがフットボールの世界です。  この裏表のない実力社会に世界中の人は、熱狂します。  ただ、今シーズンのチェルシーからは、ランパードのフットボールを垣間見ることが出来ました。ランパードが、ただフットボールをやっていた選手ではなかったことも伝わりました。  マウントやジェームズといった若手も、ランパードがいなければ、トップチームで試合に出ることも出来なかったでしょう。  相変わらずのチェルシーオーナーの我慢の無さは、すでにプレミアリーグの名物です。  ペップは、「もちろん、チェルシーの決定は尊重するが、フランクには大きなハグをしたいし、すぐに彼と再会できるのを願っている。ロックダウンの措置が終わったら、レストランにでも行って、彼と会いたいね。」と話を締めました。  私もランパードの次の挑戦に期待しています。  「世界一の奴らかて同じことをずーっとやっとったらすぐ世界一から引きずり下ろされんねん。日本一にもなってへん俺らが去年を守って明日何になれる?何かひとつでいい。今日挑戦しいや。」  『ハイキュー』の言葉が頭を過ぎります。大切なのは、昨日でも、去年でもなく、今日何をするかです。  世の中に失敗は、ありません。なぜなら、失敗という経験を得ることが出来るのは、挑戦した人だけだからです。つまり、失敗とは、挑戦した人の勲章なのです。