…今から半年程前、高2の冬くらいに言われた…
…「圭一郎、お前もっと人と関われ。同級生と遊んで、飯食ったり、好きな子とデートしたり。そういうことも経験しないと、美味いケーキは作れねぇよ。」…
…何でそれが必要なのか、当時はわからなかった…
…人と全く関わらない訳じゃない。ただ、関係を深めるより、ケーキ作りを優先することが多かっただけ。その方が楽しかったから…
…感情を表に出すのも、作り笑いすらも苦手で、きっと周りにはつまらないやつだと思われてきただろうけど、それで困ったこともなかったし、特に気にしたこともない…
…それに必要があれば、自分からいく。おじさんの言葉の意味が分からなかった時も、ヒントが欲しくて、家庭科部の顧問や部員に味見役を頼んだこともあった…
…「美味しかったわよ~。」…
…結局はそう言われて、その時も分からず終いだったが、だからなのか…
…「あれっ!?今日も開いてる‥!こんにちは!」…
…「‥ふ、ふつう‥。」…
…あの顔は新鮮で、なんだか嬉しかったんだと思う…
『薫る花は凛と咲く』杏子と圭一郎の物語です。
♦人の噂話をするよりも、褒めることを選びなさい
①人格の階層:「あなたがいてくれる事で、チームの雰囲気が違う。あなたの存在が、皆に安心感を与えてくれる。」
②価値観の階層:「あの判断は、お客様目線を大切にしているあなたらしい選択だった。そこがブレないのが、あなたの素晴らしい所。」
③能力の階層:「対応力が高くなってきた。あの場面で冷静に動けたのは、あなたに確かな実力があってこそ。」
④行動の階層:「あの時すぐにお客様に声を掛けた判断は、良かった。スピードとタイミングが素晴らしかった。」
⑤環境の階層:「良いタイミングで動けたのは、チーム体制やスケジュールの組み方が、上手くかみ合ったから。」
いかがでしょうか?
同じ褒めるでも、どの階層で、褒めるかにより、褒められる方の自己肯定感は、大きく変わるのではないでしょうか?
あなたなら、①人格②価値観③能力の階層で褒められたいですか?
それとも、④行動⑤環境の階層で褒められたいですか?
…この人に、美味しいと言わせたくなった…
…「ごちそうさまでした!今回も、美味しかったです!」…
…「‥それは何よりです。」…
…「そういえば張崎さん‥味見役やめるんじゃなかったんですか?部活に集中したいって。」…
…「してますよ!疎かになんて絶対しないし!でも色々あって、また来よかっなって、なったんです!」…
…「色々?」…
…「‥っ‥はい‥色々‥。」…
…「?」…
…「ていうか、今は味見役っていうより‥ただリフレッシュに来てるだけです。先輩のケーキ好きなんで!」…
…ギャー勢いで好きとか言っちゃった!!さすがにバレる!?…
…「ありがとうございます。」…
…「‥‥‥。」…
…「?ありがとうございます。」…
…「聞こえてますよ。」鈍感ケーキオタク‥…
『薫る花は凛と咲く』杏子と圭一郎の物語です。
♦自分の価値観で人を責めない。 一つの失敗で全て否定しない。 長所を見て短所を見ない。 心を見て結果を見ない。 そうすれば人は必ず集まってくる。
次は、具体的な仕事の場面を想定して、注意する事を、実践してみましょう。
⑤環境の階層:「タイミング的に、動きにくかったね。周りの状況を含め、次はもう少しやりやすく調整してみよう。」
責任の一部を環境に置く事で、自己肯定感の低下を防ぐ事が、狙いです。
④行動の階層:「今回の進行が遅れたのは、連絡を後回しにしたからかもしれない。次は早めに動けるようにしてみよう。」
問題点を行動に絞る事で、人格・能力の否定をせず、自己肯定感の低下を防ぎ、改善に導く事が、狙いです。
ここまで読み進めて頂いたあなたなら、注意において、①人格の階層②価値観の階層③能力の階層を使わない事は、おわかりでしょう。
…あの時、無理をしていそうなのは、何となく感じ取れた…
…でも、俺が深く踏み込むことではないだろうし、そうしたとしても、上手いことなんて言えないと思うけど、彼女にかけられなかった言葉の代わりにケーキを作った…
…いつものように、少しでも元気になってほしくて…
…バニラエッセンスの匂い。メレンゲと卵黄が混ざる音。全てが心地いい。俺には、これがあればいい。これ以外いらない…
…そう思っていたのに…
…「‥前、叔父に言われたんです。美味いケーキを作るには、人と関わる必要があるって。何故なのか、ずっと分からなかったんですけど、それはきっと色んな感情を知らなきゃいけないからなんです。」…
…「人を好きになって、想いを馳せられる人を周りに増やして、想いをケーキに込められなきゃいけない。」…
『薫る花は凛と咲く』杏子と圭一郎の物語です。
♦命令を質問の形に変えると、気持ちよく受け入れられるばかりか、相手に創造性を発揮させることもある
☆褒める時は、より深い階層に働きかける
★注意する時は、より浅い階層に留める
部下に対しても、仕事の取引先に対しても、お客様に対しても、パートナーに対しても、親に対しても、子どもに対しても、上記の原則を守りましょう。
この原則を守る事で、褒める時には相手の自己肯定感を上げる事が出来、注意する時には相手の自己肯定感を下げる事を防ぐ事が出来ます。
いずれにしても、この原則を守る事で、あなたの周りの人が、成長していきます。
そのようなあなたの周りには、人が集まります。
そして、人が集まる所には、お金が集まります。