才能は開花させるもの、センスは磨くもの16

 

 

 「自分の力の上限をもう悟ったって言うのか?」

 「技も、力も、精神も。何一つ出来上がってないのに?自分より優れた何かを持っている人間は、生まれた時点で自分とは違っている。それを覆すことなど、どんな努力、工夫、仲間をもってしても不可能だ。」

 

才能は開花させるものセンスは磨くもの!ハイキュー及川に学ぶこと - 神戸市灘区水道筋王子公園の学習塾リアル-小中学生公立高校受験専門


 

 「そう嘆くのは、全ての正しい努力をしてからで遅くない。」

 「自分は天才とは違うからと嘆き、諦めることより、自分の力はこんなものではないと信じて、ひたすらに真っ直ぐに道をすすんでいくことは辛く苦しい道であるかもしれないけれど…。」

 

  『ハイキュー』及川徹の回想です。

 

 

 

  ♦ずっと変わらないですね。負けず嫌いの努力家です

 

 「失敗」こそが「学びと成長の起点」になる事が、多くの研究から示されています。

 たとえば、教育心理学において「エラー・ベースト・ラーニング」という考え方があります。

 

 「エラー・ベースト・ラーニング」とは、人は失敗をする事で、より深く学ぶ事が出来るという理論です。

 「失敗」をした時の方は「何故上手くいかなかったのか」を考え、記憶にも残りやすくなる為、学びの質が高まるのです。

 

 

 また「レジリエンス」は、生まれつきの性格以上に「失敗や挫折」を経験し、それを乗り越える過程の中で、育っていきます。

 つまり「失敗」する事自体が、立ち上がる力を養う「練習」になっているのです。

 

  ★子どもの時から、何でも上手くこなしてきた人程、大きな壁にぶつかった時に立ち直る事が出来ない

  ☆子どもの時から、何度も失敗しながら立ち直ってきた人は、大きな壁にぶつかっても柔軟に対応出来る

 

 この違いは、脳科学的にも説明されています。

 私達の脳は、予想外の出来事に直面した時「前頭前野」が活性化し「次はどうするか」を考える働きが高まります。

 

 「失敗」は、単なる挫折ではないのです。

 「失敗」は、脳にとって、再構築のチャンスでもあるのです。

 

 

 

 さらに「何故失敗したのか」を振り返る事は「メタ認知」の発達にも、繋がります。

 

  メタ認知:自分の思考や言動を俯瞰して見直す能力

 

 「メタ認知」は、学びを深めるだけでなく、自分自身の感情や行動を冷静に整理する為にも、非常に重要な能力です。

 長期的に仕事等において実績を出し続けたり、長期的に家族等との関係を継続させていく為には「メタ認知」は、必須の能力となります。

 

 

 

 「才能の開花のチャンスを掴むのは今日かも知れない。もしくは明日か、明後日か、来年か、30歳になってからかもな。」

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 「…体格ばかりはなんともいえないけれど、無いと思ってたら、多分一生ないんだ。」

 

  『ハイキュー』及川徹の言葉です。

 

 

 

  ♦ずっと目標であり、倒したい先輩です

 

  ★マイケル・ジョーダン:高校のバスケチームから追放される

  ☆スティーブン・スピルバーグ:演劇学校への入学を3回続け、断られる

  ★J・K・ローリング:『ハリーポッターと賢者の石』の原稿は、12回も却下される

 

 後の世において成功者と呼ばれる人の多くが「失敗」を通過点や必要なプロセスとして、語ります。

 彼ら彼女らは「失敗」を恐れていなかったわけではありません。

 

 彼ら彼女らは「失敗」しても、そこから学べるという事を知っていたからこそ、挑戦を続ける事が出来たのです。

 

 

  Q:「何故そんなに失敗をしても、続けられるのですか?」

  A:「私は、失敗等していない。上手くいかない方法を1万通り発見しただけだ。」

 

 記者とトーマス・エジソンの、やり取りです。

 

 このエジソンの言葉は「失敗」を無駄や能力がない事の証明として捉えるのではなく「挑戦する為の情報」として受け取る姿勢を、象徴しています。

 

 私達が見る成功者の姿は、すでに結果が出た後のものです。

 しかし、私達が本当に学ぶべき部分は、彼ら彼女らが、成功する前の物語にあります。

 彼ら彼女らが、成功する前の物語には、数え切れない程の「失敗」や「試行錯誤」「諦めなかった経験」が、積み重なっています。

 

 

 

 …-才能は、開花させるもの…

 …ーセンスは、磨くもの!!!…

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  『ハイキュー』及川徹の脳内言葉です。

 

 

 

  ♦大した奴だと思った。負けられないと思った

 

  ー失敗は、成功の母ー

 実は、この諺(ことわざ)は、慰めや精神論ではなく、学習・成長・モチベーション等の観点から見ても、合理的で科学的な真実を含んでいます。

 

 特に注目すべきは「試行錯誤」の重要性です。

 私達の脳は、間違った事や上手くいかなかった事を基に「次はどうすればいいのか?」と戦略を、再構築する機能を持っています。

 

 その働きを担っているのが、先述した「前頭前野」という脳の領域です。

 「前頭前野」は「失敗」した時に最も活性化し、原因の分析・言動の調整・計画の立て直し等という「改善と再挑戦」の為の処理を行います。

 

 「失敗」する事は、脳にとって「学びを深める信号」であり「成功する為の演習」なのです。

 

 しかし、毎日決まった仕事をこなし、家と会社の往復だけになりがちな大人の場合、意識しないと「失敗」する機会すら、訪れません。

 では、するべき意識とは、何でしょうか?

 

 その意識とは「新しい事への挑戦」です。

 この続きは、また日程。