「春は夜桜。夏には星。秋には満月。冬には雪。それで十分酒は美味い。それでも不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証拠だ。」
『るろうに剣心』比古清十郎の言葉です。
3月21日~4月4日までの季節を、春分と呼びます。
春分は、太陽が真東から昇り、真西に沈みます。
これにより、昼と夜の長さが、等しくなる時期でもあります。
また、南から北へと桜前線が進み、桜が美しい季節でもあります。
桜の花は、下向きに咲く珍しい花である為、人の視線から見ると、より美しく見えます。
東京は、桜が満開であるにも関わらず、お花見日和の週末に雨が重なってしまい、お花見を中止にされた方も多いのではないでしょうか。
春分以降、昼が徐々に長くなる為、春分の時期を「陰」から「陽」へと転ずる時期であるとも捉えられます。
秋から冬にかけての養生は「陰」を補い、夏の養生は「陽」を補う事を意識するものが多いです。
暑さや寒さ、昼と夜の長さも丁度良い春分の時期には「陰」も「陽」も適度に補う、バランスを意識した養生がポイントとなります。
「春眠暁を覚えず」と言いますが、睡眠トラブルでお悩みの方は、朝日を浴びて「陽」を補充しましょう。
朝、太陽の光を浴びると、脳内で「セロトニン」が活性化されます。
セロトニンは、心の安定・癒し・安らぎの元ととなる静かな幸福物質です。
脳内物質の指揮者とも呼ばれ、ドーパミンやノルアドレナリン等を調整し、気持ちや感情を安定させる効果があります。
また、メンタル面では、季節の変わり目や環境の変化等により、怒りやイライラや動悸が出やすい時期です。
まずは、緩やかに深呼吸をして、息を吐いて、力を逃しましょう。
肝は、涙によって緊張を解く事が出来るので、感動出来るアニメや映画・小説等を読んで、涙を流す事もお勧めです。