「春は夜桜。夏には星。秋には満月。冬には雪。それで十分酒は美味い。それでも不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証拠だ。」
『るろうに剣心』比古清十郎の言葉です。
1月20日~2月3日までを、二十四節季において、大寒と呼びます。
大寒は、1年で最も厳しい時期です。
冬の最後の節季で、春に向かっているものの、体感的には寒さのピークを感じます。
大寒の旬の食べ物は①鮭②小松菜③水菜です。
①鮭は、シーズンを通して出回る魚ですが、鮭の旬は「秋鮭」とも言われる通り、秋から冬です。
鮭は、徐々に身体を温めてくれる温性の食材の為、身体への負荷が少なく、胃や腸の調子を整える力を持っています。
また、血液を補い、疲労を回復させ、身体を元気にしてくれる為、最も寒い時期の大寒に、是非取り入れたい食材です。
②小松菜は、寒い時期に旬を迎える食材として、ほうれん草に並ぶ人気を誇ります。
小松菜は、Bカロテン・ビタミンC・カルシウムが豊富であり、主要な野菜の中でも、栄養面ではトップクラスです。
BカロテンやビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きがある為、空気が乾燥している大寒の時期には、特に意識して摂りたい栄養素です。
③水菜は、日本原産の野菜であり、京都で古くから親しまれてきた事から、京菜と呼ばれる事もあります。
カルシウムやビタミンCは、ほうれん草や小松菜以上に含まれています。さらに、鉄や葉酸等、女性が不足しがちな栄養素も豊富に含まれています。
鉄は、赤血球の材料となり、全身に酸素を運ぶ役割を担うミネラルの為、血液の循環が滞りやすい大寒の時期には、特に意識して摂りたい栄養素です。
食事が美味しくなる重要な要素は、2つです。
1つは、空腹である事。
もう1つは、旬の食材を味わう事。
旬の食材を味わい、心と身体に栄養を補給して、今日も人生を乗り切っていきましょう。