楽をしたくて生きてる訳じゃない。勝つために生きてるので

 

 

 「おっ智将・要圭発見~。」

 「!」

 「久しぶりやな。」

 …桐島…「はい。久しぶりです。」

 

忘却バッテリー』公式 on X: "// ⚾『#忘却バッテリー』最新第160話更新⚾ \\ 決勝戦を前にして対峙する  小手指の“智将”要圭と氷河の“エース”桐島秋斗。 両校が誇る頭脳派たちは 絶対に負けられない戦いを前に どんな舌戦を繰り広げる――!?  https://t.co/NkBLICrhDb ...

 

 「どうしたんですか?こんなところで一人で。」

 「軽~く、ウォーク中や。久々やね。要クン。今日は、いつもとフンイキ違うね?」

 「そうですか?試合前で緊張しているのかもしれません。」

 

  『忘却バッテリー』桐島と智将・要圭の会話です。

 

 

 

  ♦逃げたことを卑下しないで、それをプラスに変えてこそ、逃げ甲斐があるというものです

 

 ーあなたは、今、どんな気持ちだろうか?ー

 たった今、あなたの中から、どんな感情が湧いていますか?

 

 ーその感情により、世界の見え方・周囲からの評価・発揮出来る能力が、異なってくるー

 

  ☆機嫌が良い時には、何をやっても上手くいきやすい

  ★イライラしていたら、何をやっても上手くいかない

  ☆気軽に望むと、思ったよりも良い結果が出やすい

  ★プレッシャーが掛かると、普段なら考えられないようなミスをしてしまう

 

 上記のような経験則は、誰もが持っているのではないでしょうか?

 

 その影響か、感情には「自分の背中を押してくれるもの」と「自分の足を引っ張るもの」の両極が存在するような気がしてしまいます。

 しかし、この考え方は、間違っています。

 

 

 

 「緊張するタマやないやろ?まるで、二重人格みたいや。」

 「よく言われます。」

 「まさに、智将・要圭って感じや。」

 「嬉しいです。そうなれるよう努力してるつもりです。」

 

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 「でもムリせん方が、ええんちゃう?疲れるやろォそんな生き方。アホの方が似合っとるよ?」

 「無理をするなという風潮が、個人的にピンとこないんですよね。楽をしたくて生きてる訳じゃない。勝つために生きてるので。」

 

  『忘却バッテリー』桐島と智将・要圭の会話です。

 

 

 

  ♦俺は1人で生きていけねェ自信がある

 

 私達が持つ「感情」はピュアであり、その中に「自分の足を引っ張るもの」等、存在しません。

 骨・筋肉・心臓、ほぼ全ての身体の器官が、私達の生命を維持する役割を担っています。

 私たちの生命を維持する役割を担う身体の器官の中の1つに「感情」も含まれているのです。

 

 心に湧き上がるあらゆる感情は、全て私達の生命を守る役割を担い、私達をベストな行動に導くように機能しています。

 「そんなの信じられない。感情は、私を振り回すばかりだ。」という反論が聞こえてきそうです。

 

 しかし、上記のように考える人は、人生の殆ど全ての時間を「自分の感情」と戦い続ける事になってしまいます。

 これに対し、その人らしいユニークな行動を取る事が出来る人は「自分の感情」を信頼出来ています。

 

 何故なら、他人の常識や既存の枠組みに縛られない新しい発想や行動は、自分の直感や情熱に従う事でしか、生み出す事が出来ないからです。

 

 

 

 「めっちゃ同感やわ。やっぱ要クン最ッ高!」

 「光栄です。」

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 「楽に生きる必要はないけど、楽しんで生きることはできる‥要クン、野球嫌いやろ。」

 「いえ、好きですよ。ゲーム性の高さも‥。」

 「そういう表面的なモンやない。本質や、野球の。根っこから嫌いやろ?目ェ見りゃわかるで。俺は、野球めっちゃ好きやけどなァどうせ勝負するなら楽しもうや♡」

 

  『忘却バッテリー』桐島と智将・要圭の会話です。

 

 

 

  ♦戦わなければ、勝てない

 

 ー私たちの中には、どんな感情が存在するだろうか?ー

 「感情」は、複雑で捉え所のないものですが、その「感情」を表現する言葉は、多数に存在します。

 

  ☆嬉しい・楽しい・誇らしい

  ★ありがたい・安心する・ワクワクする

  ☆悲しい・イライラする・恥ずかしい

 

 「感情」には、上記以外にも、様々なものが存在します。

 

 その多数に存在する「感情」を行動心理学的にまとめると「感情」は、次の2種類に分類する事が出来ます。

 ー快感と痛みー

 

 「感情」を突き詰めると「快感」と「痛み」しか存在しないと言う事が出来ます。

 そして、全ての生物は「快感を得る為」或いは「痛みを避ける為」に活動しています。

 

 大人になり成熟していくにつれ、次第に私達は「痛みの感情」を優先するようになります。

 辛い事や不安な事・プレッシャーを回避する為の活動が、中心になってくるのです。

 或いは、アルコールや娯楽等「小さな快感」に逃げ込み「痛み」を先送りする事を繰り返します。

 

 

 

 「それとも何か嫌いになる理由でもあるんちゃう?例えば清峰クンになんらかのー‥」

 「桐島さん、その辺で。自分を基準に語るのは、浅はかです。わざわざ上京して弟と離れなければ、楽しく野球もできない貴方とは違いますよ。」

 

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 「あ~せやな。色々あるわな。家族って近いからこそフクザツやん?幼なじみも似とるかな~思て。俺が踏み込みすぎたわ。」

 「陽動ですよね、これ。もうやめませんか?少しでも俺のメンタル揺さぶって、プレーが乱れたら儲けもの‥1%でも勝率上がるなら、やるタイプですよね。俺もそのタイプですけど。」

 「なんやもうお見通しや~ん。智将コワ~。思考が似とるとやりづらくて、かなわんわ。だからこそ、惹かれるんかもな。」

 

 「同じチームなら、組みたかったわ。」

 「光栄です。」

 

  『忘却バッテリー』桐島と智将・要圭の会話です。

 

 

 

 しかし「大きな快感」を得ようとするのなら「痛みと向き合う」から、逃げる事は出来ません。

 「大きな快感」とは「達成感」「自己成長」「深い相互理解」等、質の高い快感の事です。

 

 「生きている」と実感出来るような、或いは持続的な満足感をもたらすものは、全て「痛み」の向こう側にしか見出す事が出来ません。

 この続きは、後程。