漱石

 私の事務所の近くには、夏目漱石が暮らしていた家があります。 高校生の頃、「こころ」や「坊ちゃん」を読み、様々な思いを巡らせたことを覚えています。  その漱石は、幼少期から亡くなるまでの間、継続し愛着障害に悩まされていたと語られています。 漱石は、生まれてすぐ、養子に出されました。  そこでの養母は、漱石に対し、ことあるごとに「あなたの母親は誰だい?」と聞いてきたと言われています。 この問いに対し、幼い漱石は疑問を感じていたそうです。  そして、その養夫婦も離婚をし、漱石は再び実親のもとに帰ります。 このように、幼い漱石は、実親と養親との間を行ったり、来たりしています。  これにより、漱石は幼少期に親との適切な愛着形成を築けなかったと推測されます。 しかし、皮肉なことに、この経験が「坊ちゃん」を生み出し、漱石特有のニヒル的文章を形成しました。  幼い頃の漱石のこの経験がなければ、夏目漱石は生まれなかったと思います。