…この村は、卑弥呼という巫女が託宣によって村を指導し、村の人間は彼女を妄信していた…
…私と母は、災いの家族として村を追われ、岩穴に住まわされていた…
…それでも「いずれは卑弥呼様の恩情で村に戻れる。」と、母は毎日そう言っていた…
「あんな村になんか、戻らなくていいよ。村の連中は、自分で考える事すら出来ないバカばっかり。何が神の示しだ。何が託宣だ、あのババアの言っている事は嘘だ。全部デタラメなんだ。」
「ヨギ‥卑弥呼様を、悪く言うんじゃない。卑弥呼様のおかげで、村が豊かに暮らせてるのよ。」
「‥うん。そうだね‥。」
『魔女大戦』ヨギの子ども時代の回想です。
♦世界は平等じゃなくて、平等だ
あなたの子どもが通う保育園は、お土産を渡す事はOKでしょうか?
否、あなたが働いている会社は、お土産を渡す事はOKでしょうか?
令和の時代になり、お土産を頂く事自体を拒否している保育園や医療機関・介護施設や、社員間のお土産を全面的に禁止している会社が、数多くあります。
私は、当初この世界観には賛成でしたが、現在は、この世界観に疑問を抱いています。
プレミア・セリエAを始めとするヨーロッパのフットボールにおいては、試合前に黙祷(もくとう)をする事が多いです。
黙祷の対象は、かつてチームに所属していた選手だけではなく、災害に遭った被災者やチームを応援してくれていた子どもや、グランドキーパー等スタッフとしてチームを支えてきた人にまで及びます。
これに対し、Jリーグ等、日本のフットボールにおいては、黙祷をする事が、殆どありません。
その理由は「あの人にはやったのに、この人にはやらない」という批判が生じるからです。
9月5日に生じた静岡県牧之原市の台風被害に対しても、日本のどのスポーツチームも黙祷をしていません。
経済問題等により、旅行に行きたくても行く事が出来ない子どもも、いるでしょう?
しかし、その事を、子どもに、隠し続ける事が、平等な事なのでしょうか?
現実を知り、その現実を変えようと努力をするのか、努力をしないのか?
勿論、生まれ持った才能や環境を、子どもは選ぶ事は出来ません。
しかし、そこから、努力をするのか、努力をしないのかを、子どもは、選ぶ事が出来ます。
果たして、現実を隠すだけの日本社会が掲げる平等という、世界観は正しいのでしょうか?
…母の病は、日増しに悪化し、結局、再び村に足を踏み入れる事もなく死んだ…
…私は、神など信じない。託宜なんて、よくわからないもの大嫌いだ…
…そして、空の方が、私に、たくさんの事を教えてくれる…
…もし神がいるのだとしたら、この私を止めてみろ…
『魔女大戦』ヨギの脳内言葉です。
♦日本初となる弥生時代の水田跡の発見
静岡県静岡市にある「登呂遺跡」が発見されたのは、第二次世界大戦中の1943年(昭和18年)です。
戦闘機のプロペラを作る為の軍需工場を建設する際に、土の中から、土器や木製品等が、偶然見つかった事が「登呂遺跡」の始まりの物語です。
戦争中であった為、当時は、簡単な発掘調査しか行われませんでした。
1945年(昭和20年)終戦を迎えると、1947年(昭和22年)~1950年(昭和25年)に掛けて、本格的な調査が開始されました。
★12棟の住居
☆2棟の高床倉庫
★80,000㎡の水田跡
調査の結果、2,000年前の稲作を中心とした集落の姿が、明らかになりました。
その後も調査を重ね「登呂遺跡」は洪水による被害を受けながらも、弥生時代~古墳時代まで続いていた遺跡だった事が、判明しました。
★住居・高床倉庫以外にも、祭殿が建てられていた
☆住まいの区域と、水田の区域の堺に、水路が作られていた
★水田の大区画の中を、小区画に分けていた事
日本史において知られていなかった事実が「登呂遺跡」により、次々と判明されてきました。
そして、弥生時代の水田跡の遺構が、確認されたのは「登呂遺跡」が、日本初でした。
「ヒッヒィッ!!貴様‥だっ誰じゃあ!!」
「へー結構いい暮らししてんねぇ‥生贄作ってまで威厳保ってたら、こんな事も出来るんだねぇ。」
「あっコレコレ!!こーゆーのが、欲しかったんだよねー。」
「盗人が、このワシの屋敷に入るとは大した度胸だね‥欲しい物があるなら、何だってくれてやる。」
「え?良いのぉ?」
「ああ!!だから、とっとと‥まっ待て!!」
「わかった。ワシの宝物を屋敷も全部だ。全部貴様にくれてやる。」
「嘘ばっかり。だったらアンタの嘘、いただくよ。」
「よく聞けぇ。たった今、卑弥呼様は紙の御意思に従い、己の身を焼き、その恩命を捧げた。」
「そっそんな‥お前はヨギ‥何故?」
「案ずるな。卑弥呼様の最期の命により、その御力は、このヨギが受け継いだのだ。」
…降る…
「その証拠に今から雨を降らし、この炎を消してみせよう。」
「雨だと‥そんな‥」「雨だ。凄いぞ‥新たな巫女の力だ。」
「これが嘘の力か。」
「ワシの名は卑弥呼。託宣を授かりし者。キミは、信じるかなぁ?」
『魔女大戦』ヨギ(後の卑弥呼)の回想です。
登呂遺跡の発見は「弥生時代=稲作」というイメージが、定着する契機となりました。
さらに「登呂遺跡」の発掘調査をきっかけに「日本考古学協会」が発足されます。
これらの事から「登呂遺跡」は、日本考古学会の聖地とも呼ばれています。
登呂遺跡は、東名高速道路静岡を降りてすぐであり、東海道新幹線静岡駅からも遠くない場所にあります。
もう少し、お金を掛けて「登呂遺跡」を観光地にしていき『ダンダダン』等のアニメとのコラボも積極的に行っていく事で、静岡にもっと人とお金を集める事が出来ると思います。
静岡は、活かされていないだけで、ポテンシャルに溢れた場所です。