「ーん?オイ‥このメシ作ったのどこの誰だ?」
「‥あらヴァナタ中々違いがわかる男ね。」
「‥味もいいが、妙に力が漲る様だ。」
「これは攻めの料理。これを作れるシェフは島に何人もいるわ。世界中の人間が100%毎日ミルクを飲めば、世界から犯罪が消えるって‥信じる?見て、この島のキャンディ達の強靭な肉体美。優しい心。食事は、環境・体格・性格・人体の全てを作り上げるもの。攻めなきゃ損。」
「ー料理で体を作る‥?ーそんな考え方した事がなかった‥毎日のメシで、あいつらの体作りの補助ができるのか。」
『ONEPIECE』サンジとイワちゃんの会話です。
♦毎日のメシで、身体作りとともに、心作りも出来る
腸と脳は、互いに影響し合っている事は、現代においては、多くの人の知る所になっています。
1930年代から、マウスを使った実験により、様々な事が、明らかになっています。
★1,000種
☆100兆個
人の腸には、1,000種・100兆個の腸内細菌が、生息しています。
腸と脳は、中枢神経・免疫系・腸内細菌の代謝物等を通じて、相互に影響し合っています。
腸で作られる様々な神経伝達物質の中で、代表的なものが「セロトニン」です。
幸福ホルモンとも呼ばれる「セロトニン」が、脳内で分泌されると、安心感・幸福感をもたらし、不安な気持ちを和らげてくれます。
さらに、近年の研究により「セロトニン」が、やる気を生み出してくれる事も、わかってきました。
♦「セロトニン」の9割は、腸に存在している
「セロトニン」の役割の1つは「ドーパミン」「ノルアドレナリン」等、私達の心の安定や、やる気等に関係している神経伝達物質の調整です。
この調整には「セロトニン」の濃度が、大きく影響します。
★心の安定が保てない
☆やる気が出ない
これらの状態は「セロトニン」の濃度が低い事により、生じます。
逆に言えば「セロトニン」の濃度が高ければ、心が安定し、やる気も出る状態を作り出す事が出来ます。
では「セロトニン」の濃度を高めるには、どうすればよいのでしょうか?
ここで、鍵となるのが腸内細菌です。
「セロトニン」の原料である5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)は、腸内細菌によって作られます。
☆90%が腸に存在している
★8%が血液中に存在している
☆2%が脳に存在している
驚くべき事に「セロトニン」の90%は、腸に存在しているのです。
☆牛乳・チーズ・ヨーグルト等の乳製品
★納豆・豆腐等の大豆製品
☆肉・魚・卵
これらに含まれる必須アミノ酸であるトリプトファンから、腸内細菌により「セロトニン」の原材料が作られます。
これに対し、高カロリーの食事や、高脂肪食からは「セロトニン」の原材料は、作られません。
高カロリーの食事や高脂肪食ばかりを食べていると「セロトニン」の濃度は、低下してしまいます。
やる気を出す為には、食生活を見直す事も、必要になってきます。
「忠告だ、及川。もう道を間違えるな。お前は、道を間違った。もっと力を発揮できる場所があったのに、取るに足らないプライドの為に、お前はそれを選ばなかった。」
「それは、青城じゃなく、白鳥沢に入るべきだったって事でOK?成功が約束されたチームなんか、無いだろ。」
「少なくとも、今ここでは、俺の居る場所(チーム)が、最強の場所(チーム)だろうが?」
「ハッ!!!相変わらず、面白くないくらいの自信だな!」
「‥‥取るに足らないプライド‥確かにね。」
「聞けよ、牛島。俺は、自分の選択が間違いだと思った事は一度も無いし、俺のバレーは何一つ終わっていない。取るに足らないこのプライド、絶対に覚えておけよ。」
「‥?」
『ハイキュー』若利君と及川徹の会話です。
♦いかなる攻撃を受けても、炎と共に再生する
どのような人でも、必ず、逆境に遭遇します。
大切なのは、逆境を避ける事ではなく、逆境に遭遇しても、回復する事が出来る心の状態を獲得する事です。
★経済的困窮
☆不合格・敗北・降格・失業
★離婚・大切な人の死
上記のような出来事に遭遇すると、私達の心に、歪みが生じます。
ただ、私達は、本来このようなストレスから、回復する事が出来る力を持ち併せています。
元来持っている回復力を活かす事が出来れば、逆境や強いストレスが掛かる出来事に遭遇しても、回復する事が出来るのです。
逆境や強いストレスに遭遇した時に、長期的に回復する事が出来ない人がいる一方で、一定の期間をおいて回復する人がいます。
この違いは、どこから生じるのでしょうか?
この続きは、また後程。