「最初は何を怖がってたたんか知らんけど、スパイカーのご機嫌伺う様なおりこうさんやったのに、春高来て、並のスパイカーやったら圧死してしまうようなセッティングし始めよった。そんで烏野(キミら)は、それに応えた。」
「なあわかる?めっちゃ怖い事言うで?烏野(キミら)が、あの飛雄くんに、あ好きにやって大丈夫なんやって気付かせてもうたんや‥。」
「それは、怖い。」
『ハイキュー』宮侑と日向の会話です。
バレーボール、ブラジル代表の選手の腕には「思い出なんかいらん」というタトゥーがされていました。
オンライン英会話で話す20代・30代の海外のほぼ全ての人が『ハイキュー』を知っています。
昨日話した方は、最も好きな作品が『ハイキュー』で推しは「YU NISHINOYA」と答えていました。
世界と繋がると、改めて日本のアニメの凄さを知るとともに、私が費やしてきた時間とお金も世界に繋がる為であったのだと勝手に感激しています。
私は『ハイキュー』以外でバレーボールをあまり知りませんが、現在のバレーボール日本代表選手達は、2012年からJUMPにて連載が開始された『ハイキュー』とともに育ってきた選手達のようです。否、これは先のブラジル代表選手の様に、日本代表だけに限った話ではありません。
『ハイキュー』はスポーツに本気で打ち込んできた人であれば、否、スポーツに限らず何かに打ち込んできた人であれば、バレーボールを知らずとも、戦術やテクニック、そして心の持ち様等、参考になる事が多々あるリアルな作品です。
約半世紀前に人気になった『キャプテン翼』は、派手な必殺技で人気となり、人々に「サッカーを始めるキッカケ」を与えました。
そして、現在は『ハイキュー』『ブルーロック』の様なリアル志向の作品が生まれ、今度は「始めた人を成長させる」作品が躍動しています。
2020年7月20日、偶然か必然か、東京オリンピックが開催される予定であった時、そして、及川徹の誕生日に連載終了をした『ハイキュー』
多くの名作品が、10巻を過ぎた頃から息切れ感を感じさせ、作者の辛さすら感じてしまう事が多い中『ハイキュー』は連載終了に向かう最後の数巻が最も面白いです。
連載終了から3年半が経過した現在も、世界中の人々に前に進む勇気を与え続けています。
…俺は、知っている。教えてもらったから、知っている。今までも、今日もスパイカーは、最高のトスを待っている…
…ー脅迫(しんらい)と自負を手に、強靭なスパイカーを伴って、コートを統べる…
『ハイキュー』影山の脳内言葉です。