自分の信じたいものがあるって素敵なコトだよ。それを信じて生きればいい。大人になっていくとね、みんな‥信じたいのに信じられなくなる。それで聞こえないフリをしているうちに、自分の声は本当に聞こえなくなる。廻が信じようとしてるのは、そのくらい儚くて大事なモノー‥それは自分の心の中にいるかいぶつの声だ

 

 …蜂楽廻は、サッカーが大好きです。寝ても覚めても、朝から晩まで、ずっとずっと、ボールを蹴って暮らしていました…

 「ばーちらー。サッカーやろーぜー。」

 「いいよー。」

 …もちろん、誰かとサッカーをやる時は、いつだって一番うまいのは蜂楽廻。とりわけ、ドリブルが大好きで、たまに感じるボールと自分が一心同体になるみたいな感覚が最高で、そんな瞬間(とき)は決まって、めちゃくちゃ速くて、強くてーこれ以上楽しいことなんて、この世界には存在しないって、蜂楽廻は信じていました…

 

 「もう一回。もう一回。」

 「えーばちら強すぎて、つまんなーい。」「帰ってゲームしようぜ。」

 「なんで?なんで?みんなもボールと一緒になればいいのに。そしたら凄いプレーできるじゃん。サッカーより楽しいことなんてないじゃん。」

 「キモっ。」「てかなんか怖いよ‥眼ェイッてるし。」「オカッパだし。」

 「いこーぜ。サッカーで頭いっぱいお花畑とか、変だろコイツ。」

 

 「うわぁばちらがキレたぁ。」

 「おれは変じゃない。おれは変じゃない。」

 『ブルーロック』蜂楽廻の子ども時代の回想です。

 

 

 

 「子どもに、どんな事をしてあげたらいいでしょうか?」と質問をされます。

 「色んな場所に連れて行ってあげて下さい。」と私は答えています。

 

 昨日、よこはま動物園ズーラシアに行ってきました。

 ここは私が小学生の時の修学旅行に行く年に出来た動物園であり、その為、私が通学していた小学校では、1日目にこの動物園に行きました。

 動物を始めとする生物が大好きだった私は、オカピを始めとした珍しい動物を観る事を楽しみにしていました。

 

 しかし、日程を詰め過ぎていた教師達の計画により動物園滞在時間が僅かとなった事、さらに、私の周囲に動物好きな友達がいなかった事から、楽しむ事が出来なかった記憶が残っています。

 

 

 動物園に行くと、動物を観て楽しむ・生態を学んで楽しむ事は勿論、学んだ生態等を親に伝える国語力、あとどれ位で動物園を回れるのかを計算する算数力、動物園に行く過程でここはどこにあるのかを把握する社会力、動物園に来ている外国人の英語を聞いたり・動物の名前を英語で覚える等の英語力等、理科だけではなく、どの学問の勉強も楽しんで学ぶ事が出来ます。

 

 

 さらに、上記の修学旅行で私が経験した旅行は詰め込み過ぎない事が大事という経験は、その後のパートナーや家族との旅行においても非常に大切となります。

 また、中学生や高校生、大学生等は、人生経験が非常に狭い為、どこにデートに行くのか等は、自身の経験から導き出す事が多いです。

 その為、子どもの時に、親に連れて行って貰った場所が、デートの場所になる事が多くなります。

 子どもの時に、親が様々な場所に連れていってあげる事は、子どもの学力向上だけではなく、10数年後のデートのバリエーションにも大きく影響します。

 10代や20代前半の時には、色々な場所を知っているという事が、大きなアドバンテージとなります。

 

 

 「廻は、変じゃないよ。ママは、そう思うんだ。」

 「だよねママ。絶対アイツらが間違っている。」

 「んー間違ってはいないよ。ケンカはダメだけど‥廻には感じられるコトが‥その子らには感じられないだけだよ。」

 「じゃあ、どーすればいいの?おれは一緒にサッカーやりたいだけだよ。ゲームよりずっと楽しい。」

 

 「はは。偉いね。廻は。自分の信じたいモノがあるって素敵なコトだよ。それを信じて生きればいい。大人になっていくとね、みんな‥信じたいのに信じられなくなる。それで聞こえないフリをしているうちに、自分の声は本当に聞こえなくなる。廻が信じようとしているのは、そのくらい儚くて大事なモノー‥それは自分の心の中にいるかいぶつの声だ。ママもね、ずっとその声を信じているの。」

 

 …蜂楽廻は、ママの書く絵が、サッカーの次に大好きでした…

 …これが、ママの中にいるかいぶつ‥じゃあおれの中には、どんなかいぶつがいるんだろう‥おれにしか感じられない、この楽しさを信じてサッカーをしていいんだ…

 …そして、蜂楽廻はーかいぶつとサッカーをするようになりました…

 『ブルーロック』蜂楽ママと蜂楽の会話、そして、蜂楽の子ども時代の回想です。

 

 

 最後に小学生以来に再会したオカピのエリアで、ある子どもが「オッパッピ」と言っていました。

 その影響か、私はその後見る動物が、全て小島よしおに見えてしまいました。

 どうやら、動物園は、ギャグのセンスを磨くにも最適な場所のようです。