…俺は、極力刀を抜きたくはないし、誰かれ構わず娯楽のように手合わせするのも好きではない…
…けれども今、己が圧倒される強者と久々に出会い、短時間で感覚が鋭く、練磨されるのがわかった…
…閉じていた感覚が叩き起こされ、引きずられる、強者の立つ場所へ…
…限り限り(ぎりぎり)の命の奪り合いというものが、どれ程、人の実力を伸ばすのか、理解した…
『鬼滅の刃』富岡義勇の脳内言葉です。
♦舞台は、マンチェスターからロンドンへ
☆アーセナル3-1バイエルン
★チェルシー3-0バルセロナ
2015年バイエルン5-1アーセナル、2017年2試合いずれもバイエルン5-1アーセナル。
2018年バルセロナ3-0チェルシー。
私の中で、アーセナルはチャンピオンズにおいて、バイエルンに手も足も出ずに大敗しているイメージが強かったです。
チェルシーは、戦績ではバルサと互角の勝負をしているものの、直近の2018年において、カンテとアザール以外勝負にならないバルサとの対戦のイメージが強かったです。
2009年ロンドンを旅している時、私は、毎朝チェルシーの本拠地・スタンフォードブリッジまで、ランニングをしていました。
★インド・カルカッタの路上で死んでいる人を見た時
☆インド・カルカッタでマザーテレサの「死を待つ人の家」でボランティアをした時
★ケニア・マサイマラ国立公園で、野生のゾウ・キリン・ライオン等を観察した時
私の大学時代の財産の1つは、国内・国外を問わず、様々な場所に旅をした事です。
ただ、現在になってもよく脳裏に浮かぶのは、上記のような衝撃的な光景ではなく、スタンフォードブリッジです。
「褒めてやる。それにしても、杏寿郎は、良い仕事をしてくれたぞ。あの夜地面に転がっていたお前は、圧倒的弱者。雑草でしかなかった。」
「だがどうだ!!今のお前は!!目を見張る成長だ。俺は純粋に嬉しい。心が躍る。」
「杏寿郎は、あの夜死んで良かった。ともすると、あれ以上強くなれなかったかもしれない。人間のままでいたがるような、くだらぬ価値観を持っていたし。」
「何だと?お前。お前は、もう黙れ。煉獄さんのことを喋るな。」
「何故だ?俺は、称賛しているんだぞ。お前のことも杏寿郎のことも。」
「違う。お前は、侮辱しているだけだ。唾をはきかけているだけだ。誰に対しても。」
「勘違いだよ、炭治郎。俺が嫌いなのは、弱者のみ。俺が唾を吐きかけるのは、弱者に対してだけ。」
「そう。弱者には、虫唾が走る。淘汰されるのは、自然の摂理に他ならない。」
『鬼滅の刃』猗窩座と炭次郎の会話です。
♦良い所を好きになる事はある。でも、それは愛ではなく、単なる好き嫌い
2004年、私は、チェルシーが嫌いでした。
高校生の時のアイドル・ロナウジーニョ擁するバルサの前に立ちはだかった最も大きな壁が、モウリーニョ率いるチェルシーでした。
身体能力優勢であり、合理的なフットボールを展開するモウリーニョ・チェルシーは、私の好きなフットボールとは、正反対の存在でした。
しかし、2008年ランパードの母に捧げたPK以降、私のチェルシーに対する見方は、変化していきました。
その後の2010年代の低迷期から、現在までのチャンピオンズ優勝をしたかと思いきや、チャンピオンズ出場権を何年も取れないという不安定な戦績や、選手や監督を次々と変えていく名物すらも、最早このクラブの魅力に映ってしまいます。
嫌いが好きに変わる事の魅力を、私は、チェルシーから学びました。
「お前の言っていることは、全部間違っている。」
「お前が今そこに居ることが、その証明だよ。生まれた時は、誰もが弱い赤子だ。誰かに助けてもらわなきゃ生きていけない。」
「お前もだよ、猗窩座。記憶にはないのかもしれないけど、赤ん坊の時お前は、誰かに守られ、助けられ、生きているんだ。」
「強い者は、弱い者を助け守る。そして、弱い者は、強くなり、、自分より弱い者を助け守る。これが、自然の摂理だ。」
『鬼滅の刃』炭次郎の言葉です。
、
♦魅力的なクラブとは、魅力的な街があって成り立つものである
☆ロンドン:アーセナル、チェルシー
★パリ:パリサンジェルマン
☆マドリード:レアル・マドリード
ヨーロッパ、否、世界を代表する魅力的な街には、ヨーロッパ、否、世界を代表するフットボールチームが存在します。
思い出と物語のあるロンドンを代表する2つのビッグチームが、チャンピオンズで強豪を倒し、プレミアにおいても、首位争いをしている事は、私にとって、とても嬉しい事です。
さらに、進化するフットボールにおいて、ククレジャのような、ただ相手のエースを止める事だけを全力で頑張るサイドバックが出てきている事も、面白いです。
10代の時にパリに渡り、今や世界一のサイドバックにまでなっているヌーノ・メンデスのように、現在のサイドバックは、試合をコントロールするだけではなく、時に試合を決めるプレイをする事まで求められます。
そんな時の流れに逆行し、ククレジャは、相手のエースを止める事だけを、全力で頑張っています。
試合をコントロールせずとも、試合を決める事をせずとも「ヤマルを沈黙させる事が出来れば文句はないだろ?」戦い方は、1つではありません。
…理解した。俺は、コイツを体の芯から、受け付けないのだ…
…金属に爪を立てるような神経に障る嫌悪感。不協和音に、吐き気がする…
…勘違いがあった。初めは、いつも通り、弱者だから、不快なのだと思っていた…
…しかし、どうだコイツは。強くなっても尚、不快感が消えない。コイツの目が声が言葉が、全て俺の臓腑を内側から削りつけてくるようだ…
『鬼滅の刃』猗窩座の脳内言葉です。
余談ですが、バイエルンからカールのような選手が出てくる事に驚くとともに、嬉しさを感じています。
フットボールが上手いとは、ボールと空間の扱いが上手い事を言う。
これを体現する選手が、強豪クラブで活躍し続ける限り、フットボールの夢は、続きます。