「俺は、バレーを続けるか迷ったりして、相談に行った。でも、迷ってるなんてポーズだって、すぐ見抜かれた。」
「自分の力の上限をもう悟ったって言うのか?技も身体も精神も、何ひとつ出来上がっていないのに?」
「自分より優れた何かを持っている人間は、生まれた時点で自分とは違い、それを覆す事など、どんな努力・工夫・仲間をもってしても不可能だと嘆くのは、全ての正しい努力をしてからで遅くない。ただ、自分の力はこんなものではないと信じて只管まっすぐに道を進んでいく事は、自分は天才とは違うからと嘆き諦める事より、辛く苦しい道であるかもしれないけれど。」
「俺は、この人から学ぶって決めた。そしたら翌年から、アルゼンチンに戻っちゃってね。まあ海外には絶対挑戦する事になるし、それがちょっと早くなっただけ。」
「行きたい舞台(ばしょ)は、どうせ変わらない。」
『ハイキュー』及川徹とホセ・ブランコ、そして再び及川徹の言葉です。
♦この2人が歴史上の英雄となったのは、主観的な大義を、客観的な大義に変えたからだ
ーあなたは、主観と客観、どちらを大切にしますか?ー
私は、過去10年程、否、現在も客観を大切にしてきましたが、最近、主観の方が大切ではないかと感じてきています。
交渉においても、取引においても、プレゼンテーションにおいても「目の前の相手が何を望んでいるか?」を見極め、そこに対して適切なアプローチが出来る人は、結果を出す事が出来る人です。
たとえば、不動産売買。
不動産売買において、どのような条件の時に、顧客は満足すると思いますか?
☆売る人:出来るだけ高く売りたい
★買う人:出来るだけ安く買いたい
不動産売買において、売る人と買う人は、相反する希望を持っている為、基本的には、どちらかが折れる事で、売買は成立します。
「出来るだけ高く売りたい」「出来るだけ安く買いたい」の「出来るだけ」の基準となるのが「市場価格」という客観的な指標です。
一般的には、売る人は「市場価格」よりも高く売れれば満足で、買う人は「市場価格」よりも安く買えれば満足します。
逆に言えば、売る人は「市場価格」よりも安く売ってしまえば不満で、買う人は「市場価格」よりも高く買ってしまえば不満になります。
しかし、実際には「市場価格」よりも高い金額で、買う人が購入したとしても、非常に満足するケースがあります。
ー市場価格よりも、高い金額で家を購入しても満足するケースとは?ー
「じゃあ、元気でね。チビ‥ショーヨー。」
「‥!!ハイッッあざっっしたっっ。」
「俺もしっかりリフレッシュでできた‥ていうか、初心にかえったって感じ。ありがとね。」
「?」
「ショーヨーは、2年で帰るんだっけ?」
「ハイ!」
「‥俺は、全員倒す。覚悟しとけ!」
「ハイ!」
「お前もだからな。じゃあ、またネ。」
『ハイキュー』及川徹と日向の会話です。
♦人は誰しも、自らが意味づけた主観的な世界に生きている
答えは、買う人にとって、その物件が、特別な場合です。
★自分と家族の理想を叶えてくれる物件である
☆自分と家族にとって唯一無二の価値を提供してくれる物件である
より具体的に表現するのであれば、子どもを通わせたい小学校の学区内であったり、通勤に使う路線の駅まで徒歩5分であったり、子どもと毎週のように出掛ける東京ドームシティに自転車で行ける距離であったり、ペットを大切にしている人であれば動物病院がすぐ近くにあったり等。
上記のような買う人の主観的な希望が、売買の鍵となります。
「市場価格」とは、所詮は多くの人にとっての「平均的な価値」を反映したものに過ぎません。
買う人が、特定の物件に「主観的な価値」を見出した瞬間、その人にとってその物件は「市場価格」を上回る物件となるのです。
買う人に、上記のような物件を紹介する事が出来れば「売る人も、買う人も、満足させる取引」を実現させる事が出来ます。
不動産の営業に限らず、あなたが何か商品や価値を提供しているのであれば「客観的なセールスポイント」ばかりをやみくもに説明するのは、得策とは言えません。
★買う人が、どのような希望を持っているのか?
☆どのような条件であれば、満足するのか?
まずは、上記のような買う人の「主観的な価値」を見抜く事。
その上で「買う人の主観」に寄り添った提案をしていく事が、結果を出し続ける事に繋がります。
私達には「客観の前に主観」があります。
私達には、まず主観があり、主観から離れていった先に、客観があります。
主観がなく、客観のみがあるという事は、ありません。
この事実を踏まえると、主観<客観という発想から「主観をベース」とする発想に切り替える事が、求められます。
この世界観は、時代の流れにもマッチします。
これまで専門家にしか出来ないとされてきた客観的なデータの収集や事例と定義を掛け合わせる等の仕事は、数秒でAIが出来るうようになっています。
最早、客観的なデータ等を出す事のみには、何ら価値はなくなっています。
「主観をベース」にした提案は、AIが苦手とする所です。
「主観をベース」にした提案をしていく事は、これからの時代を生き残っていく為の、有効な方法でもあるのです。
この続きは、また日程。