「なんの得がある?そんなまどろっこしい戦い方に。」
「何がしたいかだと?初めから言っているだろう。善行だ。私は、神なのだから。そして、何が得かなど明白だ。懺悔によって、愚か者の人生が好転しただろう?」
「神懸かり的に恩着せがましい男だ、いっそ清々しいな。」
「わけがわからない。一体それにどんな価値があるっていうんだ?お前は初めから僕達の弱みを見抜いていた。勝つために味方の村雨に何かを気付かせる必要はあっても、敵である僕達を救う必要なんて一つもない。」
「度し難い愚か者め。あれほど説いて、まだわからんのか?」
「私が価値あると信じたモノに、お前達の同意など、必要ないのだ。何かの価値など、見出したければ勝手に見出せ。お前達は、どこへ行ってもいいのだから。」
『ジャンケットバンク』牙頭・伊月・天堂・村雨の会話です。
♦人の魅力とは「発達障害ではないか?」という部分にこそある
昨日、池袋で開催されている「ジャンケットバンクカフェ」に、行ってきました。
「いつ、そんなに化粧する時間あったの?」
「さっき美容院に行ってきた。推しに今から逢うから。」
エレベーターの中のカフェに行く女性達の会話です。
推しの為とはいえ、グッズコンプリートの為に数万円を使う若い彼女達は、どうやってそのお金を稼いでいるのか不思議に思う気持ちは横に置き『ジャンケットバンク』の魅力とは、怖い位に魅力的なキャラクターにあります。
そして、怖い程に、魅力的なキャラクターは必ずとっていい程「発達障害ではないか?」という要素を多分に含んでいます。
つまり、何かを成し遂げたり、怖い位に魅力的な人というのは、強いこだわりがあったり、他者の気持ち等無視するような部分が、必ずあります。
否、そのような「発達障害」でなければ、怖い位に魅力的な人にはなれません。
人の魅力と「発達障害」は、表裏一体なのです。
ただ、大人になってから、否、中学生位からは、その魅力を押し通す為には、圧倒的な実力か実績を出し続ける能力が必要になります。
多くの人がこれが出来ない為「発達障害」の魅力的である部分ではなく、ネガティブな部分だけが、取沙汰されてしまいます。
また、これは私の持論ですが「皆と仲良く」「皆一緒」等を子どもの頃から教え込まれる村社会である日本と「発達障害」の相性は、最悪です。
…ダヴィンチ、アインシュタイン、ジョブズ…
歴史を変えたきた人の多くが「発達障害」があります。
日本史においても、徳川家康以外の偉人は、皆「発達障害」の傾向が、どこかしらにあります。
現在の私のお勧め漫画第1位『ジャンケットバンク』は、全員が「発達障害」の漫画です。
「誉、母さん、いつも言ってるでしょ?あんた以外の人達にも、心があるの。」
「ゆっくりでいいから、もう少しだけ人の気持ちわかるように頑張りましょ。」
「人の気持ちがわかるなら、なんで皆、僕に悪口を言ったり、無理矢理謝らせたりするんだろう?」
「人って、誰のこと?」
「難しい質問ね。家に帰って、一緒に考えましょ。」
「うん。」
『ジャンケットバンク』三角誉の小学生時代の回想です。
♦「自閉症スペクトラム症(ASD)」に何故なるのか?
「自閉スペクトラム症(ASD)」には、相手に共感出来なかったり、こだわりが強いといった症状があります。
★有病率:3%
☆男子に多く、有病率は女子の2~9倍
また、有病率は3%程度であり、男子に多いという特徴があります。
男子の「ASD」の有病率は、女子と比較し、2~9倍にもなります。
では「ASD」を引き起こす原因は、一体何なのでしょうか?
かつて「ASD」は、親の愛情不足により生じているとされてきました。
ただ、この何の根拠もない暗い決めつけの時代は、科学の進歩とともに、変化していきます。
★同じ遺伝情報を持つ一卵性双生児で、80~90%という高い発症一致率
☆特定の家系において、目立って発症する
上記のような研究結果より、現在においては「ASD」の発症には「遺伝要因」が大きく関係していると考えられています。
そして「遺伝要因」とともに「環境要因」が「ASD」の発症に、影響しているという研究結果も、複数発表されています。
★妊娠初期の喫煙は「ASD」の発症リスクを1,4倍高める
☆ビタミン類やミネラル等の特定の栄養素が「ASD」の子どもで不足している
★父親の年齢が10歳上がるごとに「ASD」の発症リスクが2倍に上がる
☆夏(6~8月)に妊娠した場合の「ASD」の発症リスクは、秋(9~11月)に妊娠した場合の2倍になる
「遺伝要因」とともに、上記のような「環境要因」が「ASD」の発症に影響をしているとされています。
その中でも、注目されているのが、父親の高齢化です。
どうしても「ASD」の子どもというと、その原因を母親に求めがちですが、実は最新の研究では、父親の高齢化の影響が大きいのではないか?とされているのです。
「‥あ、落としちゃった。」
「母さん、コレもう食べられないから、新しいの作らなきゃダメだね。」
「なんでなの‥なんであんたは‥どうしてアンタはいつもそうなのっ!?なんで普通のことが普通にできないのよっ!!?」
「アンタみたいに人の気持ちがわからない化物は、一人ぼっちで死ぬしかないんだっ‥!!!ゔゔゔーゔゔヴー‥。」
「それは、イヤだな。」
『ジャンケットバンク』三角誉の小学生時代の回想です。
先進国を中心に晩婚化が進み、子どもを設ける父親の年齢は、年々高齢化しています。
日本においても、男性芸能人が結婚をし父親になる年齢が高い事は、あなたも、承知の事実ではないでしょうか?
また、都心を中心に、家族連れを見ると、母親は母親であるとわかりますが、この人は父親なのか祖父なのかわからないような人によく出逢います。
以前から父親の高齢化が「ASD」の発症リスクを高める事を示す調査結果は存在しましたが、その因果関係が実験的に示された事はありませんでした。
そこで、東北大学の研究チームが、マウスを使った実験で、父親の高齢化と「ASD」の発症頻度の関係を、検証する実験を実施しました。
この続きは、また日程。