重要なのは計画ではなく、軌道修正する技術

 飛行機が予定ルートを飛んでいる割合は、どの位だと思いますか?

 飛行全体の90%、もしくは70%位であると考えるかもしれません。

 正解は、0%です。

 飛行機に設置されている補助翼は、絶えず飛行ルートを修正しています。自動操縦装置は、毎秒何回も予定位置と現在位置のずれを感知し、舵の役目を果たす翼に修正命令を出しています。

 車の運転も同様です。一直線の道でさえ、ハンドルから手を離せば車は車線を逸脱し、事故を起こしてしまいます。

 これらのことから、重要なのはスタートではなく、軌道修正する技術であることを学ぶことが出来ます。

 細胞分裂の時には、遺伝子物質のエラーが度々生じます。

 その為、どの細胞にも、複製エラーを後々に修復する為の分子が内包されています。

 このDNA修復の機能がなければ、人の身体は癌が出来てから、数時間で死に至ってしまうでしょう。

 人の関係も、同様です。

 常に微調整や修正を繰り返さなければ、関係性が上手くいくことはありません。どのような関係にも、メンテナンスが必要です。

 良い人生を考える時「一定の決まった状態」をイメージする人が多いように感じます。

 しかし、人生に一定の決まった状態等は存在しません。

 良いと感じる場面には、修正を繰り返していく中でしか、出逢うことは出来ません。

 それでも、修正に抵抗を抱く人が多いのは、修正を計画が間違っている証拠のように感じてしまう為です。

 実際には、物事が計画通りに進むこと等ありません。

 「計画そのものに価値はない。計画し続けることに意味があるのだ。」アイゼンハワーの言葉です。

 大切なのは、完璧な計画を立てることではなく、状況に合わせて何度でも計画に修正を加えることです。