1つの場所で働き続けるという価値観

 障害者の就職方法には、2つあります。
 まず、一般企業に、障害者枠として就職する方法です。
 次に、就労継続支援A型・B型に就職する方法です。
 前者は一般企業で一般の人と一緒に働き、後者は障害福祉サービスの1つの中障害者と一緒に働きます。
 私は、介護保険サービス・障害福祉サービスの中でも、この仕事をするという目的のサービスが好きです。
 その中で、何度も転職を繰り返す人がいます。
 区役所職員等は、このような方を、「1つの所に勤め続けることができない人」と評価をします。
 その評価は、たしかに正しいです。
 しかし、その価値観は、昭和の価値観であるとも捉えることができます。
 現代は、1つの会社でずっと働き続けるという価値観から、変化しつつあります。
 会社に縋るのではなく、自らの能力で生きていく社会です。
 そう考えると、転職を繰り返す障害者の方も、自身の気持ちを表現することができ、行動力があると捉えることもできます。
 もしかしたら、ずっと区役所という狭い空間で働き続けている人よりも、様々な経験値を得ることが出来ているかもしれません。
 もちろん、自らの能力で生きていくという自由には、強さが必要です。
 強さのない自由等、苦しいだけです。
 ただ、1つの場所で働き続けることが正しいという価値観だけではなく、もっと拡い価値観を持ちたいものです。