私達、人は猿から猿人・原人・旧人を経て人になったという教科書に記載されている一直線上の進化が間違いである事を聞いた時、私は衝撃を受けました。
人類は、過去25種類以上も地球上に存在していたのです。
そして、人類の祖先は木の上で暮らしていて、その頃は四つ足で歩いていましたが、木を降りて草原で暮らすようになると、立ち上がり二本足で歩くようになったと言われています。
しかし、この考えも最新の科学では否定されています。
地球上で人類のように直立二足歩行をする動物は、他にいません。
仮に草原で暮らす事に直立二足歩行が有利であれば、シマウマも、ゾウも、キリンも、直立二足歩行をしているはずです。
キリンは、高い所の草を食べる為、首が長い個体のみが生き延びる事で結果的に、多くの時間を掛けて現在のような姿になりました。
ただ、首を伸ばすよりも、二本足で立ち上がった方が、楽ではないでしょうか。
それでも、キリンは立ち上がりませんでした。
二足歩行は、草原で生きる上で致命的ともに言える逃げ足の速さを失う事に繋がります。
つまり、足の遅い人類は草原で生きるには適さない個体と言う事が出来るとともに、草原で暮らす為に直立二足歩行になったという考えも、おかしな話である事に気付きます。
現在化石が見つかっている最古の人類であるサへランデス・チャデンシスは、森で暮らしていたにも関わらず、直立二足歩行をしていた事が証明されています。
二足歩行という他のどの動物も選択しなかった道を選んだ人類。
皆と同じでないといけないという固定観念に囚われている人が多いですが、そもそも人類は進化の過程をみていくと変わり者の集団である事がわかります。
自身の抱えている悩みや問題、葛藤等も、人類史という長い物語を学ぶ事で「どうでもいい事だな。」と感じる事が出来ます。
人を救うのは、学びであると強く感じます。