「四宮キコル、礼儀も身なりも品位も勤勉さも、ボクは君に求めない。要求は一つだ。圧倒的な実力を示せ。行儀のいい無能ならいらん。」
『怪獣八号』鳴海弦の言葉です。
先日山手線に乗ったら『SPY×FAMILY』アーニャのグッズを身に着けている外国人を2人見かけました。
『SPY×FAMILY』『怪獣八号』『ダンダダン』等、少年ジャンプ+が週刊少年ジャンプを上回る人気作品を輩出しています。
その理由は、どこにあるのでしょうか?
少年ジャンプ+は紙の本ではなく、電子書籍となっています。
電子書籍により、読者がどの作品を読んだのかをタイムリーで知る事が出来ます。
これにより、数字という何よりも正直で何よりも残酷な客観的な評価を得る事が、その瞬間で可能となりました。
週刊少年JUMPを買っている人も、全ての作品を読んでいるわけではありません。
『ONEPECE』だけ読んでいたり『呪術廻戦』だけ読んでいたり『僕のヒーローアカデミア』だけ読んでいたりと、週刊少年ジャンプの売り上げからその漫画の人気を探る事は困難です。
そして、単行本の発売は週刊少年JUMP発売後、数カ月後である為、単行本の売り上げという指標を持っても、タイムリーな人気を得る事は困難です。
電子書籍というタイムリーで、閲覧数という人気を確認する事が出来るという平等で残酷な客観的な指標を持つ事が出来た少年ジャンプ+。
編集者や出版社という数人の偏った人だけの指標ではなく、正しい競争を生んだ事が、少年ジャンプ+からヒット作が次々に生まれる要因であると推測します。
良い悪い、好き嫌いは別にして、時代は数値による競争を求めています。
時代が求めるものを受け入れ、自分の中に取り入れていく事をお勧めします。