「君には何が見える?敵は何だと思う?」
「‥はい?」
「すまない‥変なことを聞いたな。」
『進撃の巨人』エルヴィンの質問です。
♦大切なことは、質問をやめないことだ。好奇心こそ、我々の存在を示すものなのだ
「何で?」「どうして?」
3歳頃の子どもは、大人に対し、質問を繰り返します。
仕事に、保育園の送迎に、家事に、人間関係に、忙しい親は、子どもの延々に続くかのような質問に、イライラします。
しかし、子どもの質問とは、子どもの知的好奇心そのものです。
この時期の子どもは、脳神経が急速に発達する時期であり、質問は、知的好奇心の現れであり、成長の証なのです。
子育てを投資と考えた場合、幼い子どもの質問に、親が時間を作り一緒に向き合う事は、儲けを多く得る事が出来る可能性の高い投資商品となります。
★今日は、何をしようか?
☆今日は、どこに行こうか?
★この仕事をずっと続けていいのだろうか?
私達は、自分の内なる声を用いて、思考を巡らせます。
或いは、イメージや映像を思い浮かべる事もあれば、身体的な感覚や直感を頼りに、思考を巡らせる事もあります。
これらは「言語思考」「視覚思考」「体感思考」と呼ばれ、どのスタイルを多く使うのかには、個人差があります。
私達は、これらの思考を状況に応じて、組み合わせ、柔軟に使い分けています。
その中で、全ての思考に共通して言える事は「何かに意識を向けている」という事実です。
頭の中を車の運転席に例えるのなら、意識とはフロントガラスに広がる景色です。
ハンドルを操作する事で、景色は、変化します。
これと同様に、私達は、意識を向けた方向へ、思考という車を進めています。
では、その思考の目的地は、どこでしょうか?
「牛島さん!」
「牛島さんは、レシーブの時、何を考えてますか?」
『ハイキュー』日向の質問です。
♦私の存在そのものが、質問なのだ
ー思考の目的地は、どこか?ー
ー疑問に対する答えであるー
意識的であれ、無意識的であれ、私達のあらゆる思考は、何らかの疑問から始まっています。
他人から投げかけられた問いなのか、自らの内面から生じた問いなのかは、関係ありません。
一旦、疑問が生じると、脳は、その答えを導き出すまで活動を続ける性質を持っています。
車の運転に例えるなら、次の疑問が出されるまで、私達は、同じ意識の景色を見続けているのです。
たとえ、疑問への回答がすぐに出せず、その疑問を考える事自体をやめたとしても、脳は、バックグラウンドで、思考を続けています。
そして、自分自身も忘れていた頃に、ふいに答えを見つける事もあります。
人は、この現象を「ひらめき」と呼んでいます。
「俺の質問に答えろ。」
「仲間が死んで、どう思った?」
「別に~?」「死んだ!と思った!」
「敵に復讐したいか?」
「復讐とか暗くて嫌だね。」「ワシも!」
「お前達は、人と悪魔、どっちの味方だ?」
「俺を面倒みてくれるほう。」「勝ってるほう。」
「お前達、100点だ。お前達みたいのは、滅多にいない。素晴らしい。大好きだ。」
『チェンソーマン』岸部の質問とデンジ・パワーの返答、そして、岸辺の言葉です。
♦どんな子どもでも、千人の賢者が答えられないような質問をする
思考とは、質問と回答の繰り返しです。
それ故、私達は「頻繁に質問している事」の専門家になっていきます。
☆どうしたら、もっとお客様の気持ちに寄り添えるか?
このような質問を繰り返している人は、ホスピタリティの専門家になっていきます。
★どうしたら、もっと手間を省けるか?
このような質問を繰り返している人は、効率化の専門家になっていきます。
専門家・第一人者・有識者等とは、その分野に関連する良質な質問を意識的に、繰り返している人の事です。
この公式は、勉強に応用する事が出来ます。
勉強は、必ずしも、椅子に座り、問題を解く事のみを指しません。
歩いている時、電車を待っている時、車の運転中信号で停まった時等、脳内で、勉強に対する質問をするのです。
すぐに質問が浮かんできたら、勉強の効果が出ている証拠です。
さらに、質問の答えもすぐに浮かんできたら、その試験の合格を掴む可能性が、極めて高いです。
この方法は、仕事をしていて、学生のように勉強に時間を作る事が出来ない大人に、お勧めの勉強方法です。
ーあなたは、1日に何回自分自身に質問をしていると思いますか?ー
ケンブリッジ大学の研究によれば、私達は、1日に最大35,000回もの決断をしているそうです。
つまり、私達は、1日に30,000回も自分に質問をし、30,000回もの回答を出しているのです。
勿論、これらの殆どは、無意識に行われています。
それ故、望ましくないような事態に直面した時「今、自分は、どんな疑問を投げかけているのだろう?」と見つめ直す事が、視点を変えるきっかけとなります。
この続きは、また後程。