人は、自分が守られた形でしか他者を守れない10ー夫婦の「戻る力」が、子どもの「生きる力」になるー






 ーー子どもは、愛され方を知らない。

 愛された空気を、知っている。




 言葉は、いつか忘れる。


 でも、食卓に流れていた沈黙は、忘れない。

 玄関で交わした笑顔は、忘れない。

 泣いた夜に、ママやパパが「大丈夫」と隣に座ってくれた夜は、忘れないーー。





 
 

  ー子どもは、親が愛し合っているかは、わからない。でも、安心し合っているかは、わかるー

 

 

 子どもは、親の会話を聞いて、育つのではありません。

 家の「空気」を吸って、育ちますーー。


   ☆玄関のドアが開いた瞬間の空気

   ★食卓の沈黙

   ☆「おかえり」の温度

   ★「大丈夫」という言葉に安心が宿っているのか


 ーー大人は、隠せていると思います。

 しかし、子どもは言葉よりも先に、その「空気」を身体で感じ取っています。




 夫婦の間に、余白がある家庭とは、喧嘩がない家庭ではありませんーー。

 
    ☆怒る日も、ある

    ★泣く日も、ある

    ☆黙る日も、ある


 ーーそれでも、戻ってくるーー。


    ☆「ごめん。」

    ★「さっきは、言い過ぎた。」

    ☆「もう1回、話そう。」


 ーー子どもが見ているのは、その瞬間です。








 ーー子どもにとって、世界は、家の大きさでは決まらない。


 今日も、パパとママが、笑っている。

 今日も、2人は、話している。

 今日も、昨日の続きを、生きている。


 その繰り返しが、世界の形になる。



 
 人は「ここにいていい。」と感じられた時、初めて自分らしく生き始めることができるーー。








  ー子どもは「大丈夫」という言葉では、育たない。「大丈夫」が本当だった毎日で、育つー



 「関係は壊れても、修復できる。」

 この経験が、子どもの静かな前提になっていきますーー。

 

 

    ☆問題が起きても、関係は続く

 

    ★自分の感情は、出していい

 

    ☆間違えても、居場所は失われない

 

 

 

 ーーこの前提を持って育った子どもは、大人になっても、自分を守る為だけに戦う必要がありませんーー。


    ☆正しさよりも、関係を選べる

    ★謝ることが、敗北ではなくなる

    ☆違いを、恐れなくなる



 ーーその子は「大丈夫。」を自分の中に持って、生きていく事が出来ます。



 

 



 ーーだから、子どもに必要なのは、完璧な親ではない。


 失敗しても、戻ってこられる親だ。

 傷ついても、向き合うことができる親だ。



 その姿は、教えではない。教育でもない。

 毎日の暮らしが記した、1冊の物語だ。


 子どもは、その物語を、自分の最初の1ページにするーー。



 

 

 

  ー子どもは、愛し合う夫婦を、見て育つのではない。向き合い続ける夫婦を、見て育つー

 

 


 夫婦が不安の上に成り立っている家庭では、子どもは、別の事を学びます。


 子どもは、夫婦の喧嘩を見ているのではありません。心と心が、離れる瞬間を見ている、否、身体で感じていますーー。

 

 

   ★大きな声はなくても

 

   ☆笑顔はあっても

   ★家の中から、ぬくもりだけが消えていく



 ーー子どもは、その理由はわかりません。でも、身体は知っていますーー。



   ★今は、静かにしておいた方がいい

   ☆これ以上、何か起きたらまずい



 ーーその日から子どもは、自分の気持ちよりも、場の安全を守るようになります。

 

 

  

 だから私は、思います。


 子どもが求めているのは、完璧な親ではありません。

 戻ってこられる、親です。


 子どもが求めているのは、仲の良い夫婦ではありません。

 修復が出来る、親です。


 安心とは「争いがない事」ではありません。

 安心とは「戻ってこられる事」だからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  …上を目指す以上、苦しい事の方が多い…

 

  …苦しくなくちゃ、がんばった事にならないって思い込んでるみたいなとこもある…

 

 

上” を目指す以上 苦しい事の方が多い。 苦しくなくちゃ頑張った ...

 

 

  
  …でも、そんな事はお構い無しに、時々楽しいは来てしまう…

 

  …楽しいが、俺を引っ張ってしまう…

 

 

  …バレーボールは楽しいと、忘れては思い出す…

 

 

  『ハイキュー』及川徹と日向の物語です。






  ー挑戦者たちー



 …苦しくなくちゃ、がんばった事にならないって思い込んでるみたいなとこもある…


 及川徹は、思います。ただ、その直後に、こう続きます。

 

 …でも、そんな事はお構い無しに、時々楽しいは来てしまう…楽しいが、俺を引っ張ってしまう…



 人生も、夫婦も、子育ても、同じです。

 完璧だから、続くのではありません。何度でも戻ってこられるから、続くのです。





 

 

  ー親になった瞬間、人は育て方より先に、自分の育ち方を再生するー

 

 

 怖い話をします。

 

 親になった瞬間、人は育て方よりも先に、自分の育ち方を再生します。




 子育てとは「不安の再演装置」なのです。


 自分が子どもだった頃、安心出来た人は、追い込まれても安心へ戻る道を、知っています。

 自分が子どもだった頃、安心出来なかった人は、生きる事よりも、壊れない事に力を使い続けます。


 これは、性格ではありません。

 能力でも、ありません。

 身体が、覚えている記憶です。






 だから、子どもに残るのは、叱られた時の言葉ではありません。

 子どもに残るのはーー


   ☆親が怒った後、どう戻ってきたか

   ★夫婦がズレた後、どう向き合ったか


 ーーその行動が、そのまま、子どもの未来になります。



 安心は、教科書でも、AIでも、教えられません。

 安心は、毎日の「空気」の中でしか、受け継がれないのです。

 

 

 

 

 

 この続きは、また日程。