監督進化論2

 「日本はデュエル(球際、1対1で負けない)が比較的新しい言葉で、ことさらに求め合うが、すでにスペイン、メキシコは、デュエルだの、戦うだのは通り過ぎている。チーム一体となって、どうやって動いて、勝つかに変わってきている。」

 「個人個人でみれば別にやられるシーンというものはない。でも、2対2や3対3になる時に相手はパワーアップする。でも、自分達は変わらない。コンビネーションという一言で終わるのか、文化なのかそれはわからないが、やっぱりサッカーを知らなすぎるというか。僕らが。彼らはサッカーを知っているけど、僕らは1対1をしている。そこが大きな差なのかな。」

 オリンピック、3位決定戦に敗れた後の田中碧の言葉です。

 日本人選手のフットボールに関する言葉で、これだけ核心をついている言葉を伝える選手は始めてなのではないでしょうか。

 気持ちで負けないや戦う、フィジカル、走る、次に活かしていきたい等の言葉は聞き飽きました。

 田中のような考えを持ち、発信出来る選手が出てきたことを、嬉しく思います。

 延長に突入する時、監督である森保氏の口から出てきた言葉は「相手より走れ。」でした。

 田中の言葉は、相手より走ること以外に、何の戦術も用意出来ない監督、もしくはその監督を重用し続ける日本サッカー協会や肯定しか繰り返さない日本人に向けた言葉のように私には聞こえます。

 「本当によくやってくれた。この悔しさを糧に彼らに成長してほしい。」

 監督である森保氏の3位決定戦後の言葉です。

 成長をする必要があるのは、選手ではなく、監督です。

 選手は充分成長しています。いくら質の高い選手が揃っていても、監督が無策であれば、勝つことが出来ないことがフットボールの奥深いところです。

 これは日本人監督だからということではなく、EURO2020におけるポルトガル代表やベルギー代表等も同様でした。

 選手は数試合で結果を出さなければ、淘汰されてしまいます。

 この競争が、選手のレベルを上げています。

 監督にも、ヨーロッパ同様、競争原理を求めるべきです。

 初めは、森保氏もフットボールを知らない日本人に向けてわかりやすい言葉を選択し、発言をしているのかと思っていましたが、ここまで変わらないと本当に自分ではなく、選手に課題があると思っているのではないかと感じてしまいます。

 いつか日本代表を応援出来る日がくることを、願います。