ーー忙しい毎日の中で、仕事をして、家事をして、生活を守って、それでも時間とお金を作って連れて行ってくれた1日。
その事実こそが、子どもにとっては「自分は大切にされている」という証明になる。
いつか大人になった時、何を買って貰ったかは忘れたとしても、連れて行って貰った事実は残る。
子育てとは、立派な大人を作る事ではなく、自分は愛されていたと思える記憶を残す事なのかもしれないーー。
♦子どもは、プレゼントで喜ぶ。でも、子どもの人生を支えるのは、時間を掛けて貰った記憶
子どもは、与えられた物ではなく、大切にされた記憶で、育ちます。
テーマパークに行く本当の意味は、遊園地に行く事ではありません。
テーマパークに行く本当の意味は、愛情の記憶を作る事です。
子どもの頃に、大切にされた記憶がある人程、自己肯定感が高く、他人を信じる力が育ちます。
テーマパークに行く事で、親が作っているのは、思い出だけではないのです。
テーマパークに行く事で、親が作っているのは「子どもが将来折れない為の心の骨格」なのです。
ー人は褒められたから、強くなるのではない。存在を認められたから、折れなくなるのだー
子どもにとって「自分は大切にされている」という実感は、言葉ではなく、経験で育ちます。
そして、この実感が、子どもの「人生の土台」になります。
☆時間を使ってくれる→自分は後回しの存在ではない
★話を聞いてくれる→自分の気持ちには価値がある
☆感情に寄り添ってくれる→自分はここにいていい
親との上記の積み重ねが「自分は存在していい人間だ」という感覚を作ります。
心理学では、これを「自己肯定感の根」と表現します。
「大切にされた記憶」とは、楽しかった出来事ではなく「自分は大事にされた」と子どもが解釈した体験の蓄積なのです。
ーー子どもは、愛された量ではなく、愛を感じた瞬間で育つ。
特別な場所に行ったから、特別なのではない。
その日、自分の為に、大人が時間を作ってくれた事。
それが子どもの中では、何よりも大きな意味を持つーー
忙しいはずなのに、連れて行ってくれた。
疲れているはずなのに、笑ってくれた。
自分の「見て」を、何度も受け止めてくれた。
この積み重ねが、やがて子どもの中に、1つの確信を作る。
自分は、大切にされる存在だとーー。
ー人は、評価された言葉では育たない。大切に扱われた体験で育つー
愛された量ではなく、愛を感じた瞬間で育つとは、親がどれだけ愛していたか(量)ではなく、子どもが愛されていると実感出来た体験(質)が、人格形成に影響するという意味です。
何故、ユニバーサルスタジオのような体験が、記憶に残りやすいのでしょうか?
①非日常=記憶に残りやすい
脳は、日常よりも、変化の大きい体験を、重要情報として保存します。
☆初めて見る景色
★特別なイベント感
☆大きな音や演出
このような刺激があると、脳の海馬(記憶)と偏桃体(感情)が、同時に働きます。
非日常+強い感情=長期記憶になりやすいのです。
②感情が入ると記憶に残りやすい
ただ遊ぶだけではなくーー
☆一緒に笑い、驚く
★名前を呼ばれる
☆写真を撮る
ーーこのような感情付き体験は、記憶の固定が強くなります。
ちなみに、ユニバーサルスタジオのキティのアトラクションは、キティが、子どもの名前を呼んでくれます。
体験(USJ)+感情(楽しい)+人(親)=愛情記憶
ーーこの積み重ねが、やがて子どもの中に、1つの確信を作る。
自分は、大切にされる存在だと。
この確信を持って育った子は、強い。
転んでも、立ち上がる。
他人を、信じる事が出来る。
自分を、簡単に諦めない。
何故なら、大切にされた記憶があるからーー。
ー愛情とは、その人が自分の為に使ってくれた時間の量であるー
③コストを掛けてくれたと無意識に理解する
子どもは、言葉では理解していなくてもーー
☆遠くまで連れて行ってくれた
★お金を使ってくれた
☆時間を作ってくれた
ーーこれを無意識に、こう変換します。
「自分は、これだけ大切にされている存在なんだ」と。
この感覚は、誉め言葉より、強く残り続けます。
何故なら、言葉は忘れても、扱われ方は忘れないからです。
ーー大切にされた記憶がある人は、折れない。
心のどこかで知っているから。自分は、大切にされた事ある人間だと。
だから、何度も過ごした非日常の時間とは、その瞬間の楽しさだけではない。
10年後、20年後、その子が人生でつまずいた時に、静かにその子を守る為の時間なのかもしれないーー。
ー愛情は、1回では証明されない。繰り返された時、初めて愛情は、本物になるー
④反復=偶然ではない愛情
子どもにとって大切なのは、1度連れて行って貰った記憶ではありません。
子どもにとって大切なのは、何度も連れて行って貰った記憶です。
子どもは、回数から、愛情の本気度を測ります。
★1回の体験→思い出
☆繰り返される体験→信頼
この信頼はーー
☆私は、また大切にされている
★私は、見捨てられない
☆私は、優先される存在だ
ーーという形に変換されます。
この感覚は、言葉ではなく、体験の積み重ねでしか出来ません。
だから、何度も連れて行くという行為は、遊びではなく「あなたは大切な存在だ」と伝え続ける行為なのです。