10年後の君へ2+繋げ2

 「ブロックとタイミングをズラす目的は、吹っ飛ばす事じゃなく、ブロックの形をチョットでも崩す事。空中で理想の形を保っていられるのは一瞬で、それが崩れれば吹っ飛ばされる事もあるし、吸い込む事もある。」

 『ハイキュー』烏野VS音駒の試合を観ている天童の解説です。

 アニメではカットされていますが、春高以降の試合には、競技場の実況・解説だけではなく、魅力的なキャラクター達の深堀り解説がある所がファンの心を掴みます。

 

 私は、フットボールをしている時も、観ている時も、相手を抜き切らずとも、相手の形をチョットでも崩す事を意識している選手を好きになります。

 これに、ポジションは関係ありません。GKからビルドアップする時に、GKのパスで相手選手数人の形をチョットでも崩す事が出来れば、相手を崩す事が出来る、つまり得点出来る可能性は格段に高まります。

 今年も、プレミアリーグで最も賢い補強をしているチームは、エヴァートンであると私は認識しています。

 タウンゼンを移籍金無しで、獲得しました。プレミアリーグの試合を線で確認していれば、タウンゼンがシーズンと、90分を通じて、活躍出来る選手である事は承知のはずです。

 そして、タウンゼンもまた、相手の形をチョットでも崩す事を意識したプレイが出来、その崩した相手に向けて、精度の高い伸びるボールを蹴る事が出来る選手です。

 シーズンと90分を通じての活躍が望めないハメスに頼るだけではなく、昨シーズンのアラン、ドゥクレ同様、タウンゼンを獲得している所にエヴァートンのスカウティングのセンスが光ります。

 

 「気をつけろ‥夜久衛輔‥奴は、ボールに触らずしてスパイカーを殺す男なのだ。」

 『ハイキュー』木兎の言葉です。

 「上がっていく守備力。繰り返し拾われるストレス。そして疲労。余程精度の高い攻撃をしなければ拾われてしまう。必要以上に守備を意識してしまうが故のミス。これが守備の完成形だ。」

 「繋げ」をコンセプトにする音駒高校への賞賛の言葉です。

 事件の詳細はわかりませんが、シグルズソンが復帰出来るのであれば、シグルズソンをアンカーにし、夜久同様ボールに触らずとも相手の攻撃を止める術を持っているアランとドゥクレをインサイドハーフに、ハードワークが出来るリシャルリソンとタウンゼンをウイングに、そのウイングをディニュとコールマンが支える形が整えば、エヴァートンが音駒のような戦い方で、プレミアで勝負出来ると思います。

 「繋げ」にはボールを繋ぐ事とともに、守備を繋ぐという意味も含まれています。

 ラファが1年を通じてチームを整える事が出来れば、マージーサイドの主役がエヴァートンに変わる日も近いかもしれません。

 昨シーズン同様、10年後の君へという希望とともに「繋げ」をコンセプトにしたチーム作りをエヴァートンに期待しています。