ーー人口が減っていく日本で、すべての土地が同じように価値を持ち続けることはない。
だからこそ、これからの不動産は、場所を選ぶ時代になる。
そして、土地を選ぶということは、未来を選ぶということなのかもしれない。
人は、どこへ向かっているのか。お金は、どこへ向かっているのか。
その答えを、不動産は、静かに教えてくれているーー。
ー不動産を見るということは、土地を見ることではない。その土地に、これからも人の暮らしが続いていくのかを見るということであるー
たまには、不動産の話を。
金利が上がれば、不動産価格は下がる。
これまで信じられてきた定説ですが、金利が上昇しているにも関わらず、都心の不動産価格は、上がり続けています。
建築費の高騰・人件費の高騰・マーケット神話等の要因は、他の人に任せるとして、日々「住宅」だけではなく「人」を見続けている私だから見える視点から、その分析をしていきたいと思います。
不動産会社を経営していると、日々、物件情報を見ますーー。
☆価格を、見る
★売主の、事情を見る
☆買主の、資金を見る
ーーそして、街を歩く。その中で、感じる事があります。
日本の不動産市場、否、日本の経済は「東京」と「東京以外」に、分かれているのではないか?
これは、東京の不動産価格が、永遠に上がり続けるという話ではありません。
寧ろ、これからの時代は、東京の中でも、さらに選別が進んでいくと、私は考えています。
けれど「日本全国の不動産」を、1つの市場(マーケット)として捉える事は、現実的ではなくなっています。
東京には、人が集まりますーー。
☆会社が、集まる
★仕事が、集まる
☆お金が、集まる
ーーそして、資産も集まる。その結果として、不動産にもお金が、集まる。
ここが、東京の不動産の特徴です。
都心の不動産は、住む為だけに買うものでは、なくなっていますーー。
★子どもや孫の為に、購入しておく
☆将来、売却する
★賃貸する
ーー不動産が「住宅」ではなく「資産」になっているのです。
ーー人は、家を買う。または、家に家賃を、払う。
けれど、家だけを買っているわけでも、家だけに家賃を払っているわけでもない。
その場所で、暮らす時間を買っている。
子どもが、育つ場所を買っている。
仕事へ向かう時間を、買っている。
そして、あなたや家族の未来すらも、買っているのかもしれない。
だから、同じ1億円の物件でも、どの場所にある1億円の物件なのかで、その意味は、大きく変わってくるーー。
ー家は、建て替えることができる。けれど、同じ場所に、同じ時間を、もう1度作ることはできないー
だから金利が上がっても、全ての需要が消えるわけでないのです。
住宅ローンを利用する人にとっては、金利上昇は、大きな問題になります。
しかし、すでに「資産」を持っている人にとっては、意味が少し変わってきますーー。
☆インフレにより現金の価値が下がるなら、土地を持つ
★株式で資産が増えたら、その一部を不動産に回す
☆相続が想定されるなら、その対策として不動産を持つ
ーーこうして、住宅ローンとは別の所から、東京の不動産への需要が生まれ続けています。
そして、東京には、その需要を受け止めるだけの、希少性があります。
特にーー
☆都心の、駅から近い
★生活利便性が、高い
☆将来も、人が集まり続ける
ーーこのような場所は、簡単には作れません。
「同じものを、もう1度作ってください。」と言われても、土地は作れないのです。
ーー不動産会社を経営していると、家を売っているように、思われる。
けれど、私は、違うと思っている。
私が見ているのは、その家から始まる誰かの暮らし。
これから、どんな時間が、そこに積み重なっていくのか。
私が見ているのは、家の先にある未来なのだーー。
ー不動産の未来を決めるのは、土地ではない。その土地で、これからも続いていく人生なのだー
だから私は、都心の不動産を見る時「高いか、安いか」以上に「この場所は、将来も人が集まる場所なのか」を、大切にしていますーー。
★金利は、さらに上がるかもしれない
☆物価も、さらに上がるかもしれない
★給料に期待することは、できないかもしれない
ーーそれでも、東京という場所そのものに、人・仕事・お金が集まり続けるのであれば、東京の不動産は、単なる「住宅」では終わりません。
東京、否、都心の不動産とは、次の世代へ引き継ぐ「資産」であり、インフレから「資産」を守る手段であり、そして、東京という舞台(ばしょ)そのものに対する投資でもあります。
日本の不動産市場、否、経済は、これからもっと分かれていきます。
「東京」と「東京以外」。
そして、これからの時代には、人と同じように、土地にも、それぞれの人生があるのかもしれませんーー。
☆人が集まり、暮らしが続いていく土地
★人が離れ、役割を終えていく土地
ーー同じ土地でも、そこに流れる時間は、変わっていきます。