「インターナショナル保育園=英語が話せるようになる」という理解は、表面的な理解です。
インターナショナル保育園の本質的な価値は、非認知能力が育ちやすい環境にあります。
※非認知能力:自己肯定感・自己制御・実行機能・やり抜く力・レジリエンス等、テストでは図る事の出来ない能力
非認知能力は「生きる力の基盤」となる力です。
特に、0~6歳の段階は、非認知能力の土台が形成される臨界期にあります。
※臨界期:ある刺激が与えられた時に、その効果が最もよく現れる限られた時期
遺伝でも、性格でもない。
非認知能力の臨界期にある0~6歳の時、どのような環境にいるのかが、その後の人生を決めのです。
「ビールでも、プロテインでも、奢ってやるよ‥!」
「いやいや、やっぱ俺はプロなんでね。遠慮するよ。」
「え‥プロなの‥?」
「インドアの!!」
「じゃあ、ゴハン食べましょう!」
「お前いっつもハラペコだな。」
『ハイキュー』及川徹と日向の物語です。
♦多様性が育てるのは、1人の人格ではない。世代を超えて連鎖する、心の距離設計そのものである
日本人が「メタ認知型愛着」を手に入れるのは、簡単な事ではありません。
幼い頃から教えられるのは、空気を読み、迷惑をかけず、調和の中に身を置く事。
怒りも、悲しみも、喜びも、心の奥でそっと抑え込む。
親は手を差し伸べ、問題を先に解決してくれる。
学校では正解が重んじられ、失敗は見えない場所に追いやられる。
だから、自分の感情を観察し、整理し、理解する経験は、静かに消えていく。
これが日本人が「メタ認知型愛着」を持つ事が出来ない理由です。
ここが怖い所。
獲得出来なかった愛着も、獲得できた愛着も、親から子へ、世代を跨ぎ連鎖していくのです。
では、どうすればいいのか?
その最も効果的な方法が、非認知能力の臨界期にある0~6歳の間に、多様性耐性が自然に身につく環境で、時間を過ごす事。
ー自己肯定感は、個人で終わらない。親子の距離を変え、愛着を世代へ連鎖させるー
インターナショナル保育園の本質は、言語ではなく、存在承認の経験量です。
☆自分と違う肌や髪の色
★違う言葉
☆違う価値観・表現方法
子どもは、日常的に、このような経験をします。
この環境では「同じである事」が、評価基準になりません。
「違っていても受け入れられる」がデフォルトになります。
※デフォルト:初期設定・無意識に選んでしまう在り方
★褒められたから自信がある
☆出来たから価値がある
ここで育つ自己肯定感は、上記のような日本型の「条件付き・構造不安定型自己肯定感」ではありません。
☆比較されても、されなくても、自分は自分
★出来なくても、価値は揺らがない
多様性耐性が自然に身につく環境で育つ自己肯定感は、上記のような「無条件型・構造安定型自己肯定感」になります。
「じゃあ元気でね。チビ‥ショーヨー。」
「‥!!ハイッッあざっっしたっっ。」
『ハイキュー』及川徹を日向の物語です。
♦多様性に肯定された心は、愛着の質を世代ごと進化させる
ー違っていいと肯定された記憶は、やがて親子の心理的距離となり、メタ認知型愛着を次の世代に渡すー
自己肯定感の質は、そのまま子どもとの心理的距離に、反映されます。
★子どもの失敗=自分の否定
☆子どもの成果=自分の価値
「条件付き・構造不安定型自己肯定感」を持つ親程、上記のように、子どもの失敗や成果と、自分を無意識に結びつけます。
★管理する
☆先回りする
★失敗させない
だから、心理的距離が近づき過ぎ、子どもが、自分の感情を観察し、整理し、理解する経験が、消えていきます。
これに対し、多様性耐性が自然に身につく環境で育った親は、異なります。
☆子どもは、子ども
★自分は、自分
このような境界を、持つ事が出来ます。
だから、心理的距離が近づき過ぎず、子どもが、自分の感情を観察し、整理し、理解する経験が、奪われないのです。
この近すぎない心理的距離が「メタ認知型愛着」の前提条件となります。
ー違っていいと知って育った心は、見守る距離を生み、メタ認知型愛着を世代を超えて進化させるー
多様性耐性が自然に身につく環境で育った子は「自分と他者は違う」「でも、繋がれる」という感覚を、脳ではなく、神経で理解しています。
これが親になった時「一体化しない」「でも、切り離さない」という絶妙な距離感を生み出します。
ここで、子どもは、初めてー
①親を安全基地にしながら
②自分の内面を観察し
③思考と感情を整理する
という「メタ認知型愛着」を獲得していきます。
世代間連鎖で見てみましょう。
多様性環境で育つ→無条件型自己肯定感が育つ→他者との境界が保てる→過干渉しない親になる
→心理的距離が適度に保てる→子どもが自己観察できる→メタ認知型愛着が形成される
インターナショナル保育園の価値は、英語が話せるようになる事ではありません。
インターナショナル保育園の本当の価値は、親子間の心理的距離を変える世代間インパクトにあります。
多様性の中で育まれた無条件の自己肯定感が、親子の距離を変え、愛着の質を変え、次の世代の心の成熟度を変えていく。
これこそが、静かで、しかし、決定的な価値である。