サービスで、生活を完成させない事。
人生が動き続ける余白を、奪わない事。
これが、ケアマネジメントにおける現在の弊社のコンセプトです。
「アンダーは腕2本。オーバーは指10本。よりいっぱいのモンで支えたんねん。セッターやもん。」
…あんな風に、バレーをやる人と一緒のチーム居って、俺はなんちゅう中途半端をやったんや…
…絶対、もう呼ばれへん思っとった…
「世界一の奴らかて、同じ事ずーっとやっとったら、すぐ世界一から引きずり下ろされんねん。」
「日本一にもなってへん俺らが、去年を・昨日を守って、明日何になれる?」
「何かひとつでいい。今日挑戦しいや。」
『ハイキュー』稲荷崎高校のコンセプトです。
♦ケアマネジメントとは、人生に正解を置く仕事ではない
ー正解が揺れても、その人が自分で選び続けるようにする仕事ー
「余白を奪わないケアマネジメント」とは、放っておく事でも、手を抜く事でもありません。
「余白を奪わないケアマネジメント」とは、決め過ぎない事を意図的に設計する構造の事を言います。
ここで表現している余白とは、時間・選択・失敗・感情等を、本人に返しておくスペースの事を言います。
★不安を理由に、全てサービスで埋める
☆安全・自立を名目に、全てを管理する
★正解を、先に決める
上記は「余白を奪うケアマネジメント」の例です。
これから「余白を奪わないケアマネジメント」の構造を紐解いていきます。
ー課題を決めた瞬間、人の人生は、専門家のものになるー
♧余白を奪うケアマネジメント
★「この人の課題は〇〇です。」
☆専門職が問題定義の主語になる
♧余白を奪わないケアマネジメント
☆本人が、困っていると話している事
★本人は困っていないようだけど、こちらが気になっている事を分ける
ポイントは、課題を断定ではなく、仮置きにする事。
ケアマネの役割とは、問題を見つける事ではなく、問題が揺らいでも壊れない枠を作る事です。
ー課題を見つける力が専門性ではない。課題を奪わない距離感が、専門性であるー
では、何故専門職は、課題を本人から奪ってしまうのでしょうか?
答えは、善意。
★早く良くしたい
☆不安を減らしたい
★転倒を防ぎたい
でも、結果として起きるのは「あなたは、こう困っているはず」という課題を本人から奪う行為。
これにより、本人が困っていない事が課題になり、本当に困っている事が後回しになるという構造が、完成します。
ー正しさは、1つではない。見ている高さが、違うだけー
課題設定には、3つのレイヤーがあります。
※レイヤー:同じ出来事を、どの高さ・視点から見ているかの階層
①本人が語っている課題
★語っている困り事
☆感情・違和感・希望等
②本人は語らないが、気にしている課題
☆プライド
★遠慮・諦め等
③専門職が気付いている課題
★転倒・服薬
☆家族関係
余白を奪うケアマネジメントでは、③専門職が気付いている課題を、①本人が語っている課題に上書きするという構造が生じます。
余白を奪わないケアマネジメントでは、①が中心に、②を待ち、③は仮置きするという構造が生じます。
ー転ばない人生を作るのではない。転んでも立ち上がれる人生を設計するー
仮置きという技術。
ここが核心です。
☆課題は、決定しない
★期限付きで、置く
☆変わってもいいという前提
有効なアプローチ方法としては、記録においても、会話においても「~の可能性がある」「現時点では〇〇と考えられる」等と断定をしない言葉を使ってみましょう。
断定しない言葉が、余白を生み、余白を育てます。
ー課題を奪う支援は、自立支援の形をした管理であるー
何故、課題設定を奪わないと、自立が進むのでしょうか?
これ逆説だけど、本当。
★課題を奪う→指示待ち
☆課題を持ち続ける→自分で選ぶ
自立とは、解決能力ではありません。
自立とは、課題と付き合い続ける力の事を言います。
課題設定を奪わないとは、本人の人生の問いを、専門職が回収しない事です。
実際、ここまでケアマネジメントを、考えている人は、殆どいません。
そこで、生じるのが家族や多職種から課題を決めろと迫られる瞬間です。
その時に、どうすればいいのか?
これは、ケアマネジャーだけではなく、組織で働く全ての人、子育てをする人、パートナーと生きている人等、全ての人に通ずる所です。
この続きは、また後程。