失敗を、見せる子育てー「失敗してもいい」と伝える大人は、失敗する姿を子どもに見せられているだろうか?




 ーーねえ。

 失敗した自分を、嫌いにならずにいられること。


 
 それを、あなたに見せたい。

 あなたが失敗した時、私は、あなたを責めない人でありたい。



 あなたが間違えた時、私は、あなたの味方でありたい。

 だから、私が間違えた時も、見ていてほしい。



 失敗しても、また歩き出せることを。

 間違えても、またやり直せることをーー。







  ー子どもが失敗を恐れずに生きる為に、大人もまた、失敗を隠さずに生きてみるー



 子どもに、間違ってもいいと、伝えるーー。



   ☆失敗しても、いい

   ★上手く、出来なくてもいい

   ☆何度でも、やり直せばいい



 ーーそう言いながら、私達は、自分が間違える姿を、自分が失敗する姿を、どれくらい子どもに見せているのだろう?






 子どもが失敗をすると、大人は、声を掛ける。

 「大丈夫だよ。」「次は、上手くいくよ。」



 その言葉に、嘘はない。

 子どもが失敗を恐れずに、自分の世界を広げていけるように。

 自分の可能性を、自分で閉じてしまわないように。



 私達は、そう願っている。

 けれど、大人自身が失敗した時、私達は、どうしているだろうーー?



 ★間違いを認めるより、理由を説明する

 ☆謝るより、正しさを証明しようとする

 ★失敗した事より、失敗した自分を見られる事を恐れる



 ーーそして、何事もなかったかのように、日常に戻っていくーー。



  ★明日も、仕事がある

  ☆明日も、誰かと話す

  ★明日も、いつものように生活が続く



 ーー日常は、止まってくれない。

 間違いや失敗に囚われ過ぎない事は、大切です。


 けれど、日常が続いていく事と、間違いや失敗がなかった事になるのも、違うとも思う。

 その違いを、私達は、子どもに伝えられているのだろうか?





 子どもには、間違えてもいい、失敗してもいいと、言いながら。

 大人は、間違ってはいけない、失敗したくないと、思っている。


 若しかしたら、私達は、そんな世界を子どもに見せているのかもしれない。









 ーーねえ。

 あなたに、失敗しない人になってほしいのではない。



 失敗しても、自分を信じられる人に、なってほしい。

 そのために、今日も私は、あなたの前で、失敗しながら生きていくーー。






  ー子どもが安心して失敗できる世界は、大人が自分の失敗を隠さず、誰かの失敗に寄りそうところから始まるー



 子どもに見せたいのは、失敗しない大人の姿ではない。


 
 間違えた時に「ごめんね。」と、言える姿。

 わからない時に「教えてくれる?」と、言える姿。

 失敗した時に、落ち込んでも、誰かのせいにせず、もう1度挑戦しようとする姿。





 私達は、子どもに、何を残したいのだろう?



 間違えない為の、知識。

 失敗しない為の、方法。


 勿論、これらは大切な事。

 けれど、どれだけ知識を身につけても、どれだけ慎重に生きても、人は、間違えるし、失敗をする。




 だからこそ、間違えた自分を、もう1度信じられる事。

 失敗した自分を、見捨てない事。


 そして、誰かが間違えた時、その人を、その間違いだけで判断しない事。

 誰かが失敗した時、その人が失敗と向き合っている姿にも、目を向けられる事。



 そんな生き方を、子どもに、伝えたい。






 子どもに間違えてもいいと伝える前に、私達大人自身が、自分の間違いと向き合えているだろうか?

 子どもに失敗してもいいと伝える前に、私達大人自身が、他人の失敗にだけ目を向けていないだろうか?


 失敗した人は、何もしなかった人ではない。

 失敗した人は、何かに挑戦した人なのかもしれないという、可能性を考えただろうか?




 子どもが安心して間違えられる、失敗が出来る世界とは、大人が自分の間違いや失敗を認め、誰かの間違いや失敗を受け入れる所から、始まると思う。

 
 今日も、明日も。

 私達は、誰かと生きていく。



 間違える事も、ある。

 失敗する事も、ある。


 それでも、もう1度、自分と、誰かと、向き合う事は出来る。

 その事を、子どもに伝える為に。


 まずは、大人である私達から。