ーー誰にも教えてもらえない場所で、自分自身に問いかける。
「私は、どう生きたいのか?」
その問いを、何度も自分に投げかけた人は、少しずつ、深くなる。
人を知る前に、自分を知る。世界を知ることで、自分を知る。
遠くへ行ったはずなのに、最後に見つけるのは、いつも自分なのだーー。
ー人を理解する深さは、自分自身を理解した深さを、超えないー
気づきには、浅い気づきと、深い気づきが、ありますーー。
★「この人は、怒っている。」
☆「この人は、困っている。」
★「この方法では、上手くいかない。」
ーーそこに気づくのは、浅い気づきです。
その奥にあるーー
☆「なぜ、この人は怒っているのか?」
★「この人が本当に困っていることは、何なのか?」
☆「今、この人に必要な言葉は何か?」
ーーそこまで考え始めた時、気付きは深くなります。
私は、深い気づきが出来る人は、自分の内側を、深く観察し続けてきた人だと、思っていますーー。
☆自分の弱さ
★自分の恐れ
☆自分でも認めたくない感情
ーーそこから逃げずに「自分は、なぜそう思ったんだろう?」と、自分自身に問い続けた人です。
「俺は、俺が弱い事を、とうの昔に知っている。」

『ハイキュー』星海の言葉です。
ー大きくなる確かな方法は多分ないけど、強くなる方法はたくさんあるよ。この話、光来にしかしてないから、今なら光来が強いに1番乗りだねー
強い人とは、弱さのない人ではありません。
私は、強い人とは、自分の弱さを知っている人の事だと、思っていますーー。
☆自分の弱さは、何か?
★どんな時に、逃げたくなるのか?
☆何を失う事を、恐れているのか?
ーーそれらを知らなければ、自分を守る事は出来ない。そして、自分の弱さを知らなければ、他人の感情に、気づく事も難しい。
だから私は、若い頃の1人暮らしや大学生活、海外への旅には、大きな意味があると、思っています。
勉強の為だけではない。経験を増やす為だけでもない。
自分自身を知る為にーー。
★家にいれば、親がいる
☆学校にいれば、教師や友人がいる
★誰かと一緒にいれば、誰かの価値観の中で生きられる
ーーけれど、1人になると、逃げられません。
☆朝、起きるのも自分
★お金を使うのも、自分
☆寂しさを抱えるのも、自分
ーー誰にも、決めて貰えない。そこで初めてーー
☆「自分は、何をしたいのか?」
★「自分は、何を恐れているのか?」
☆「自分は、どういう人間か?」
ーーという問いが、生まれます。
ーー誰かに教えてもらった自分ではなく、自分で見つけた自分が、そこにいる。
だから、若い頃の旅は、特別なのだ。
若い頃の旅は、遠くへ行くためだけではない。
自分という人間に、出逢いに行くための、旅なのだ。
そして、その旅で出逢った自分が、年齢を重ねたあと、誰かの痛みに気づくための、小さな灯となるーー。
ー1人になることは、孤独になることではない。自分自身に、出逢うことであるー
海外へ行けば、さらにそれが強くなりますーー。
☆言葉が、通じない
★文化が、違う
☆日本の常識が、通じない
ーー自分が「普通」だと思い、疑う事すらなかったものが「普通」ではなくなります。
そこで、自分が世界だと思っていたものは、世界の一部であったと、気づきます。
そして同時に、自分が自分だと思っていたものさえ、誰かに与えられた価値観だったのかもしれないと、気づきます。
だから若い頃には、少し無茶をしてでも、外へ出た方がいいーー。
☆知らない場所へ、行く
★知らない人と、出会う
☆1人で、暮らしてみる
★失敗してみる
ーーその経験は、その瞬間には、何の意味もないように、感じるかもしれません。
けれど、何年、数十年経った後ーー
☆「あの時の自分は、なぜあんなことをしたのだろう?」
★「あの時、本当は何を求めていたのだろう?」
ーーと、振り返る。その問いが、自分を、深くしていきます。
ー人は、楽しかった時間ではなく、自分から逃げなかった時間によって深くなるー
人は、楽しかった経験だけでは、深くなる事は出来ませんーー。
☆誰も隣にいなくて、孤独だった時間
★自分の未熟さを、思い知らされた時間
☆誰にも、助けて貰えなかった時間
ーーそういう時間の中で、人は、自分自身と、出逢っていきます。
だから深い気づきは、頭の良さから、生まれるものではありません。
知識の多さから、生まれるものでもありません。
深い気づきは、自分から逃げずに生きてきた時間から、生まれます。
自分から逃げずに生きてきた人はーー
☆人の、弱さにも気づく
★人の感情の、背景にあるものに気づく
☆言葉にならない、痛みに気づく
ーー何故なら、自分の中にも、それがあったから。
人を理解する為には、人を見るだけでは、足りません。
自分を、見る必要があります。
自分を見るには、1人になる必要があります。だから、私は思うーー。
☆若い頃に、1人で生きてみること
★知らない世界へ、出てみること
☆自分の常識が壊れる場所へ、行ってみること
ーーそれは、その時には、人生の遠回りに感じるかもしれない。ただ、それは決して人生の遠回りではないと、断言できる。
それは、自分という人間を知る為に、必要な旅なのだ。
そして、その旅の中で自分を深く知った人だけが、目の前の誰かの人生にも、少しだけ深く触れられるのだと、思う。